絵の具チューブと石鹸やバケツなど洗濯アイテムが並ぶパステル調のイラスト

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こんにちは!洗濯noteを運営しているゆぅみです。 小学生のお子さんが週末に持ち帰ってくる、真っ黒でゴワゴワに固まった水彩絵の具やアクリル絵の具の汚れがこびりついた布に、毎回ため息が出てしまいませんか?

Yumi

「また汚れてくるんだし…」


とついそのままにしてしまいがちですが、放置すると衛生面が心配ですし、他のお洋服への色移りだって怖いですよね。

今回は、そんな手ごわい絵の具汚れを生地や洗濯機を傷めることなくスッキリ落とすための洗い方を、私自身の失敗エピソードも交えながらしっかり解説していきますね!

記事のポイント
  • 水彩とアクリルなど絵の具の種類に応じた効率的な落とし方
  • ウタマロ石鹸やぬるま湯を活かした具体的なもみ洗いの手順
  • 洗濯機に入れる前の下準備と色移りを防ぐための注意点
  • カチカチに固まった絵の具汚れへの対処法や買い替え時の目安

種類別で解説する絵の具の雑巾の洗い方

水彩絵の具とアクリル絵の具のチューブを種類別に並べた俯瞰イラスト
洗濯note・イメージ

絵の具の汚れを手際よく、なおかつ生地をいたわりながら落とすためには、まずお子さんが学校で使っている絵の具の「種類」をきちんと把握しておくことが最大のポイントになります。 絵の具は大きく「水彩絵の具」と「アクリル絵の具」に分けられ、配合されている成分がまるで違うんですよね。 このため、同じやり方で洗ってしまうと汚れが抜けないだけでなく、逆に繊維の奥に色素を押し込んでしまうこともあります。 ここでは、絵の具の種類ごとのベストなアプローチから、具体的なもみ洗いのコツまでを順を追って詳しくお伝えしていきます。

この見出しで解説する内容
  • 水彩絵の具の汚れを綺麗に落とす手順
  • 厄介なアクリル絵の具の対処法とコツ
  • 固形石鹸やウタマロを活用したもみ洗い
  • ぬるま湯を使ったつけおき洗いの効果
  • 洗濯機に入れる前の事前準備と注意点
  • 時間が経って固まった汚れの落とし方

水彩絵の具の汚れを綺麗に落とす手順

小学校の図工の時間で一番よく使われているのが、水彩絵の具(マット水彩などと呼ばれるタイプ)ですよね。 まずはこの水彩絵の具の特徴をしっかり理解したうえで、正しいステップで汚れに取りかかることが大切です。

水彩絵の具の性質とは

水彩絵の具は名前のとおり水に溶けやすい性質をもっています。 顔料とアラビアゴムなどの水溶性ののり成分で構成されているため、お子さんが学校から帰ってきた直後の湿った状態なら、わりとスムーズに汚れを落とすことができるんですよ。 ただし、細かな顔料の粒子が繊維の隙間に入り込んでしまうと、洗濯機をまわすだけではなかなか落ちてくれないというやっかいな一面も持ち合わせています。

ポイント:いきなり洗剤をつけるのはNG!
水彩絵の具を落とすとき、乾いたままの布にいきなり洗剤をつけてゴシゴシこするのは避けてくださいね。 そうしてしまうと、洗剤の水分で溶け出した顔料が摩擦で繊維のさらに奥まで入り込み、全体的にくすんだ色になってしまうことがあります。

効果的に落とすための具体的なステップ

水彩絵の具をしっかりリセットするには、次の手順で丁寧に洗うのが一番効率的かなと思います。

  • 1 たっぷりの流水でまず予洗い

    バケツに水を張るか、洗面台で直接流水を当てながら、布の表面にのっている余分な顔料をしっかり洗い流します。 生地をやさしく振り洗いして、大きな色の塊を落としていきましょう。 水圧で繊維の隙間の顔料を押し出すような感覚で行うと効果的です。 この段階だけでも、水がかなり色づくほど汚れが落ちていきますよ。

  • 2 中性洗剤か弱アルカリ性洗剤を塗布する

    すすぎの水にあまり色が出なくなったところで、汚れの濃い部分に液体の洗濯用洗剤(ふだんお使いのもので大丈夫です)を少量たらします。

  • 3 指の腹でやさしく揉み込む

    指の腹を使い、繊維の奥に洗剤をなじませるように揉んでいきます。 布同士をガシガシこすり合わせるのではなく、指先で汚れを外に押し出すイメージで揉むのがコツです。 力まかせにこすると生地が毛羽立ち、かえって汚れが取れにくくなってしまいます。

何度かすすぎと洗剤塗布を繰り返して、水に色がほとんど溶け出さなくなれば第一段階はクリアです。 それでも残ってしまう頑固なシミがある場合は、お湯の温度を少し高めにしてみたり、後ほどご紹介する固形石鹸を使ったもみ洗いへ進んでみてくださいね。

厄介なアクリル絵の具の対処法とコツ

白い布にカチカチに固まったアクリル絵の具の汚れのクローズアップ写真
洗濯note・イメージ

水彩絵の具と比べてダントツにママたちを悩ませるのが「アクリル絵の具」です。 主に中学生以降の美術の授業やポスター制作で使われることが多いですが、小学校の高学年でも一部で使われるケースがあります。 ここからは、アクリル絵の具の特性と、その攻略法をくわしくお伝えしますね。

アクリル絵の具が落ちにくい理由

アクリル絵の具のいちばんの特徴であり、洗濯における最大のハードルが「乾くと耐水性になる(プラスチックのように固まる)」という性質です。 アクリル樹脂のエマルジョンが含まれているため、濡れている間は水で流せますが、完全に乾いて樹脂化してしまうと、水や通常の洗剤ではまったく歯が立たなくなります。 これが、週末の洗濯で途方に暮れてしまう最大の原因なんですよね。

メーカーが推奨する正しい落とし方

もし、お子さんが帰宅した直後でアクリル絵の具がまだわずかでも湿っている状態なら、それは絶好のチャンスです。 すぐさま大量の流水で顔料を洗い流してください。 しかし、週末にランドセルからカチカチに固まった布を発見した場合は、別のアプローチが必要になります。 絵の具メーカーとして有名なサクラクレパスの公式サイトでも、頑固な汚れへの対処法が案内されています。

少し熱めのお湯(40-50℃)に粉末洗剤を溶かします。衣類をしばらく浸して、汚れた箇所のみをもみます。その際、汚れが広がらないように注意して下さい。新しいお湯に酸素系漂白剤を入れて1時間ほどつけ置きして下さい。

出典:サクラクレパス公式サイト『【メーカー直伝】水彩絵の具・アクリル絵の具の汚れの落とし方をご紹介』

このように、まず「やや熱めのお湯」を使うのがとても大事なポイントです。 熱を加えることで固まったアクリル樹脂がいくぶんやわらかくなり、洗剤の成分が浸透しやすくなるわけですね。

注意点:除光液やアルコールの使用について
どうしても取れない分厚い塊に対して、除光液(アセトン入り)やアルコールを含ませたコットンでトントンと叩き出す方法を耳にしたことがあるかもしれません。 たしかに樹脂を溶かす効果は見込めますが、繊維をひどく傷めたり、布本来の色が激しく抜けてしまうおそれがあります。 試す場合はあくまで自己責任で、十分な換気のもとで行ってくださいね。

広い範囲にべったりこびりついて樹脂化してしまった場合は、残念ながらご家庭の洗濯で新品同様の白さに戻すのは至難の業です。 ある程度のところで折り合いをつけて、「これは図工専用の布」と割り切ってしまうのも、ママの心の健康のためには大切かなと思います。

固形石鹸やウタマロを活用したもみ洗い

絵の具汚れや泥汚れなど、しつこい汚れの心強い味方といえば、やっぱり「洗濯用の固形石鹸」ですよね。 ここでは、固形石鹸を使ったプロ級のもみ洗いテクニックをお伝えします。

ウタマロ石鹸が絵の具汚れに強い理由

固形石鹸のなかでも、蛍光増白剤が配合された弱アルカリ性の「ウタマロ石鹸」は、白い生地についた絵の具汚れを分解して見た目にもパッと白く仕上げてくれるので、我が家では手放せないアイテムになっています。 息子の図工がある金曜日は、我が家では「ウタマロ石鹸とバケツをスタンバイする日」としてすっかり定着しているんですよ。 アルカリ性の成分が汚れの油分やタンパク質にしっかり作用して、繊維からはがし取ってくれるのが頼もしいですね。

固形石鹸を使った正しいもみ洗いの手順

固形石鹸の力を最大限に引き出すには、なんとなくこすりつけるだけでは不十分です。 以下の手順でていねいに洗ってみてください。

  • 1 汚れ部分をぬるま湯でしっかり濡らす

    乾いたまま石鹸をこすっても、繊維の奥まで成分が届きません。 あらかじめ水、できれば40度くらいのぬるま湯で生地をたっぷり濡らしておいてくださいね。

  • 2 石鹸を直接たっぷりと塗り込む

    石鹸を汚れにダイレクトにこすりつけます。 布の表面にうっすら石鹸の色(ウタマロなら緑色)がつくぐらい、遠慮せずにしっかり塗布するのが最大のコツです。 ケチらずにたっぷり塗ってください。

  • 3 生地同士をすり合わせてもみ洗い

    石鹸を塗った箇所を両手でつかみ、生地と生地を軽くすり合わせるようにもみ洗いします。 モコモコの泡が立ち、繊維の奥に詰まっていた顔料がじわじわ浮き上がってくるのがわかるはずです。 泡に絵の具の色がにじみ出てきたら、順調に汚れが落ちている証拠ですよ。

泡がしっかり色づいたら、いったんきれいな水ですすぎましょう。 頑固な汚れの場合は「石鹸を塗る→もみ洗い→すすぐ」のサイクルを2〜3回くり返すと、驚くほど仕上がりが変わります。 さらに、繊維の奥に入った細かい色素を掻き出すために、使い古しの歯ブラシや100円ショップで手に入る柔らかめの洗濯用ミニブラシで軽くトントンと叩いてあげると効果的です。

注意点:手荒れにご注意ください
固形石鹸やぬるま湯を使った手洗いを繰り返すと、手肌が荒れやすくなります。 肌が敏感な方は、かならずゴム手袋を着用してから作業に取りかかってくださいね。

ぬるま湯を使ったつけおき洗いの効果

バケツのぬるま湯に布をつけおき洗いしている様子の写真
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もみ洗いだけでは落としきれない繊維の奥の微細な汚れや、全体的にくすんだ黒ずみ、そして気になるニオイには「ぬるま湯と漂白剤を組み合わせたつけおき洗い」がとても効果的です。

なぜ「ぬるま湯」が欠かせないのか

冷水ではなく、あえて「ぬるま湯」を用意するのにはちゃんとした理由があります。 洗剤や漂白剤に含まれる洗浄成分は、40度〜50度の温度帯でもっとも活発にはたらくからです。 水温を上げることで洗浄力がグンと高まり、固まった汚れや皮脂汚れをしっかりふやかして分解してくれます。 お風呂の残り湯より少し熱いくらい、手を入れて「ちょっと熱いかな」と感じる温度を目安にしてくださいね。

最強のW洗浄液の作り方と手順

ただ漂白剤を溶かすだけでも効果はありますが、絵の具汚れのような複合的な汚れには、洗剤と漂白剤を合わせて使うのがおすすめです。

使用するアイテム役割と効果
粉末の酸素系漂白剤
(オキシクリーンなど)
弱アルカリ性で高い洗浄力をもち、色素を酸化させて漂白・消臭する効果が期待できます。
洗濯用液体洗剤
(ふだんお使いのもの)
界面活性剤のはたらきで、漂白剤だけでは落とせない泥や油分を包み込んで除去します。

バケツや洗面器に40度〜50度のぬるま湯を張り、規定量の粉末酸素系漂白剤と少量の液体洗剤をダブルで溶かして洗浄液を作ります。 ここに、もみ洗い済みの布を入れて30分から1時間ほどつけおきしましょう。 時間が経ったら取り出して軽くもんでみてください。 残っていた絵の具の色素やニオイの原因がぬるま湯に溶け出して、水が濁っているのが確認できるはずです。

注意点:つけおきの時間は1時間以内に!
長時間つけるほど綺麗になりそうに思えますが、2時間以上のつけおきは逆効果です。 いったん溶け出した汚れが再び繊維に戻ってしまう「再汚染」を起こすおそれがあり、かえって全体が黒ずんでしまうことがあります。 また、強いアルカリ成分が布地そのものを傷めてしまう原因にもなるため、スマホのタイマーを活用して1時間以内にはかならず引き上げるようにしてくださいね。

洗濯機に入れる前の事前準備と注意点

手洗いやつけおきで汚れを浮かせたあと、「よし、あとは洗濯機にポンと入れるだけ!」と気を抜いてはいけません。 洗濯機に入れる前の最終チェックこそが、他の洗濯物へのダメージを防ぐもっとも重要なステップです。 ここを省略すると、あとで泣きたくなるような大惨事を招くこともあるんです。

「すすぎ液が透明か」の最終チェック

手洗いやすすぎを終えた段階で、布を両手でギュッと絞ってみてください。 その水が「透明」になっているかどうかを、明るい場所できちんと確認しましょう。 しぼった水にほんの少しでも色味(ピンクや薄い水色など)が混じっているなら、繊維の奥にはまだ溶け出す顔料がたっぷり残っている証拠です。

この状態のまま洗濯機に入れると、洗濯槽内で顔料が溶け出して、一緒に洗っている白いシャツやバスタオルに色移りするリスクが非常に高くなります。 水が完全に透明になるまで、洗面器の水を何度も取り替えてしつこくすすぎを続けてくださいね。

洗濯ネットの正しい使い方と洗濯機の設定

水が透明になったことを確認したら、布を軽く絞り、かならず「目の細かい洗濯ネット」に入れてから洗濯機へ入れます。 ネットに入れる理由は大きく二つです。

  • もみ洗いでダメージを受けた布が、他の衣類との摩擦でボロボロに破れるのを防ぐため。
  • 万が一、わずかに絵の具のカスが残っていた場合でも、ネットがフィルター代わりとなって他の衣類への付着をブロックしてくれるため。

おすすめの洗濯機設定
洗濯機を回すときは、水量が少ないとはがれ落ちた汚れが再度くっつきやすくなるため、手動で「やや多めの水量」に設定するのがおすすめです。 すすぎ回数も「2回」にして、洗剤残りや浮いた汚れをたっぷりの水で洗い流してあげてくださいね。

時間が経って固まった汚れの落とし方

固まった絵の具を落とすためのヘラや歯ブラシなどの道具を並べたイラスト
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「週末にカバンから出し忘れて月曜日の朝にやっと発見…」「長期休み明けまでうっかり放置してしまった…」という絶望的な場面、子育て中なら一度や二度は経験があるのではないでしょうか。 水分が完全に飛んでカチカチの石のようになった絵の具は、ただ濡らしたり洗剤をつけたりする程度ではまったく動じてくれません。

化学の力と物理の力を組み合わせる

完全に固まりきった汚れには、洗剤の化学的な作用にプラスして「削り落とす」という物理的なアプローチも必要です。 まずは生地へのダメージを最小限に抑えるための下準備から始めましょう。

  • 1 熱めのぬるま湯でしっかりふやかす

    50度前後のやや熱めのぬるま湯(火傷にはくれぐれも気をつけてください)に10分〜15分ほど浸して、布と絵の具の結合部分を極限までふやかします。 熱を加えることで、固まった樹脂やのり成分がわずかにやわらかくなり、はがれやすくなります。

  • 2 表面の「塊」をやさしく削り落とす

    ふやけた状態になったら、不要になったプラスチックのヘラや小さなスプーン、あるいは定規の角などで、布の表面にこんもり乗っている絵の具の層をそっと削り取っていきます。 力ずくでガリガリやると布にすぐ穴が開いてしまうので、あくまでも表面の塊だけを慎重にはがすイメージで進めてくださいね。

塊が取れたら通常の洗い方へ

分厚い層がポロポロと取れたら、そこからはようやく洗剤が繊維の中まで届くようになります。 先にご紹介した「ウタマロ石鹸でのもみ洗い」や「酸素系漂白剤でのつけおき」に切り替えてください。 長い間放置して繊維と完全に一体化してしまった色素を、新品のような真っ白に戻すのはプロのクリーニング屋さんでも極めて難しいと言われています。 ある程度汚れが薄くなり、触ってもゴワゴワ感がなくなったら「実用上は問題ないレベル」として合格ラインにしてしまうのも大事ですよ。 まずは表面を削るところから、あきらめずに試してみてくださいね。

トラブルを防ぐ絵の具の雑巾の洗い方

洗濯機と洗濯ネットや色移り防止シートなどトラブル防止アイテムのイラスト
洗濯note・イメージ

ここまでは「いかに絵の具汚れを綺麗にするか」という攻めの視点でお話ししてきました。 しかし、それと同じくらい、いえそれ以上に大切なのが「他の洗濯物や洗濯機を守る」という守りの視点です。 洗い方をひとつ間違えると、思わぬ二次災害を引き起こして余計な出費やストレスにつながります。 ここからは、トラブルを事前に防ぐためのノウハウをくわしくお伝えしていきますね。

この見出しで解説する内容
  • 服や他の洗濯物への色移りを防ぐ方法
  • 洗濯機の故障や汚れを回避するポイント
  • 雑巾のにおいや雑菌を防ぐ干し方のコツ
  • 買い替えのタイミングと見極めるサイン
  • 絵の具の汚れに関するよくある質問

服や他の洗濯物への色移りを防ぐ方法

絵の具汚れの洗濯でもっとも恐ろしく、もっともよく起きてしまうトラブルが、大切なお洋服への「色移り」です。 とりわけ赤や青、黒、緑などの濃い色は、ほんの少しの色素が洗濯槽の水に溶け出しただけで、一緒に洗った白い衣類全体を染めてしまうことがあります。

私自身が経験した色移りの惨事

じつは私も過去に、固まったアクリル絵の具のついた布をよく確認せずにそのまま洗濯機に放り込んでしまい、お気に入りの白いブラウスが見事なピンク色に変貌した苦い経験があるんです。 ピーッという終了音とともに洗濯機のふたを開けた瞬間の衝撃は、いまでもはっきり覚えています…。 あんな思い、二度としたくないですよね。

色移りを完璧に防ぐための2つの鉄則

色移りの悲劇を防ぐためには、以下の対策を徹底することが欠かせません。

  • 1 単独洗いを徹底する

    手洗いですすぎ液が透明になったと思っても、洗濯機の強い水流や洗剤どうしの反応で、繊維の奥に潜んでいた顔料が再び溶け出すことはよくあります。 絵の具汚れを落としたものは、おしゃれ着や白い衣類とは絶対に一緒に洗わないようにしてください。 ひどい泥汚れの靴下などとまとめて洗うか、洗面器での手洗いだけで完結させるのがいちばん安全です。

  • 2 色移り防止シートを活用する

    水道代の節約などでどうしても他の洗濯物と一緒に回さなければならない場合は、市販の「色移り防止シート」を使うことをおすすめします。 ドラッグストアなどで購入できるこのシートを1〜2枚投入しておくと、水中に溶け出した色素をシートの特殊な繊維がすばやく吸着してくれるので、万一の被害を最小限に食い止められます。

洗濯機の故障や汚れを回避するポイント

洗濯機の糸くずフィルターを取り出して掃除している手元の写真
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洋服への色移りばかりに意識がいきがちですが、見落としやすいのが「洗濯機本体へのダメージ」です。 絵の具の塊や落とし切れなかった顔料が洗濯槽の裏側に溜まると、カビの温床になったり、最悪の場合は排水系統を詰まらせて故障につながることもあります。

アクリル絵の具のカスは「溶けないゴミ」

とくに注意が必要なのが、手洗いの際にポロポロはがれ落ちた「アクリル絵の具の削りカス」です。 アクリル絵の具はプラスチック状に固まるため、水には溶けません。 このカスがついたまま洗濯機へ入れてしまうと、そのまま排水経路に流れ込んで、糸くずフィルターや排水ホースに蓄積するおそれがあります。 洗濯機に入れる前に、かならず物理的な塊やカスはすべてバケツの中で振り洗いして除去しておくことが大前提です。

注意点:修理費用とメーカー保証について
溶けない絵の具カスなどの異物が原因で起こる水漏れや故障は、使用者の過失とみなされるケースが多く、メーカーの無償保証期間内であっても修理費用が有償(しかも高額)になることがあります。 数千円〜数万円の出費を避けるためにも、事前のカス取りは手を抜かないようにしましょう。

こまめなフィルター掃除と槽洗浄を習慣にする

絵の具汚れのものを洗ったあとは、その日のうちに洗濯機の「糸くずフィルター」をチェックしてください。 絵の具の色がついたカスや繊維くずが溜まっていたら、そのまま放置せずすぐに取り除いて水洗いしておきましょう。 また、色素やニオイの蓄積をリセットするために、月に1回くらいの頻度で市販の洗濯槽クリーナー(塩素系や酸素系)を使った定期的な槽洗浄をおすすめします。

槽洗浄のタイミングの目安
絵の具汚れを頻繁に洗うご家庭では、月1回の槽洗浄に加えて、洗濯後に毎回ふたを開けて内部を乾燥させる習慣をつけると、カビやニオイの発生を効果的に抑えられますよ。

雑巾のにおいや雑菌を防ぐ干し方のコツ

苦労して絵の具汚れを落とし、洗濯機もぶじに回し終えた。 「これで完了!」と安心して干したのに、乾いてから取り込んでみたら生乾きの嫌なニオイが残っている…そんな経験はないでしょうか。 せっかくきれいにしたのに、ニオイがついていたらがっかりしてしまいますよね。

悪臭の原因は「モラクセラ菌」

絵の具を使う図工の時間は大量の水を扱います。 そのため、濡れたまま持ち帰る間にカバンの中で温度と湿度が保たれ、「モラクセラ菌」と呼ばれる雑菌が急速に増殖していることが少なくありません。 モラクセラ菌そのものが臭うのではなく、この菌が皮脂や水分を栄養にして増殖するときに出す代謝物が、あの強烈な生乾き臭の正体です。 絵の具の顔料自体はきれいに落ちても、繊維の奥にこの菌が残っていると、わずかな水分をきっかけに不快なニオイを放ってしまいます。

知っておきたいモラクセラ菌の特徴
モラクセラ菌は乾燥や紫外線にも強い性質を持っています。 そのため、天日干しだけではこの菌を完全に死滅させるのは難しいのが実情です。 もっとも効果的なのは「60度以上の熱」に10〜20分程度さらすことだと言われています。

ニオイを断ち切るスピード乾燥テクニック

嫌なニオイを防ぐ干し方のいちばんのコツは、「乾燥までの時間をできるだけ短くして、雑菌が増殖する猶予を与えないこと」です。

  • 1 天日干しで速乾させる

    晴れた日は外に干して、生地が重ならないように広げてしっかり日光に当てましょう。 紫外線だけではモラクセラ菌を完全に退治するのは難しいですが、素早く乾燥させることで菌の増殖を大幅に抑えられます。

  • 2 アーチ干しで風通しを確保

    ピンチハンガーを使うなら、外側に長いもの、内側に短いものを配置する「アーチ干し」や、布をM字型に吊るすなど、空気が通り抜ける面積を大きくする工夫が効果的です。

  • 3 室内干しなら風を直接当てる

    雨の日や花粉シーズンの室内干しでは、除湿機やサーキュレーター(扇風機でもOK)の風をダイレクトに当てて、水分を強制的に飛ばすようにしてください。

それでもニオイが消えない場合は、アイロンの耐熱表示を確認のうえ、当て布をして高温のアイロンをかけてみてください。 60度以上の熱を加えることでモラクセラ菌の増殖を抑える効果が期待できます。

買い替えのタイミングと見極めるサイン

使い古した布と新品の白い布を並べて比較したイラスト
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どんなにていねいに洗って除菌しても、布は消耗品です。 何度も絵の具まみれになっては強い洗剤でもみ洗いされ、漂白剤につけられるうちに、だんだんと繊維がへたってボロボロになっていきます。

「もったいない」がお子さんのストレスに?

「まだ使えるからもったいない」とボロボロの状態で使い続けると、吸水性が落ちて机の上の水を拭き取れなかったり、筆の水分を吸わなくなったりして、お子さん自身が使いにくさを感じてしまうこともあります。 以下のようなサインが見られたら、それはもう十分に役目を果たした証です。 思い切って新しいものに交換するタイミングと考えましょう。

状態のチェックポイント判断の目安と買い替えのサイン
生地の薄さと手触り光にかざすと向こう側が透けるほど薄くなっている。あるいは、何度洗っても紙のようにカチカチで柔軟性がまったくない場合は寿命と判断してよいでしょう。
吸水性の低下水をこぼしたときにスッと吸い込まず、表面で水滴がコロコロ転がるようなら、繊維がつぶれて本来の機能を失っているサインです。
取れないニオイと全体的な黒ずみ熱湯消毒や酸素系漂白剤を使ってもニオイが消えない。または全体がどす黒く変色して、机に置いているだけで見た目の清潔感がない場合は替え時です。

新しく用意する場合は、家庭で不要になった古いフェイスタオルを半分に切って端を縫い合わせる手作りもいいですし、100円ショップで手に入る数枚セットの安価なものをストックしておくのもおすすめです。 「汚れてもすぐスペアがあるから大丈夫」という安心感があるだけで、週末の洗濯のイライラがだいぶ軽くなりますよ。

絵の具の汚れに関するよくある質問

ここでは、読者の皆様からよく寄せられる絵の具汚れについての疑問や不安に、Q&A形式でお答えしていきます。 困ったときのハンドブック代わりに活用してくださいね。

面倒なので、もみ洗いをせずに洗濯機でそのまま洗っても大丈夫ですか?

そのまま洗濯機に入れるのは避けたほうが安心です。 絵の具の顔料が他の衣類に色移りしてしまうだけでなく、固まった絵の具のカスが糸くずフィルターや排水ホースに詰まり、水漏れや故障を引き起こすこともあります。 少し手間に感じるかもしれませんが、事前にもみ洗いをしてしぼった水が透明に近くなるまで手洗いしてから洗濯機に入れるのが鉄則です。

アクリル絵の具と水彩絵の具で、洗い方に違いはありますか?

はい、大きく異なります。 水彩絵の具は水に溶ける性質をもっているため、ぬるま湯と洗剤でもみ洗いすれば比較的落としやすいです。 一方、アクリル絵の具は乾くとプラスチック状の耐水性樹脂になるため、普通の水洗いではほぼ落とせません。 アクリルの場合は、乾く前にすぐ洗い流すか、乾いてしまったら50度前後の熱めのお湯でふやかしながら物理的に削り取るなど、特別な対処が必要になります。 お子さんがどちらの絵の具を使っているか、新学期のタイミングなどで確認しておくと安心ですよ。

何日も放置してカチカチになった絵の具は、もう落ちないのでしょうか?

水彩絵の具であれば、50度前後のぬるま湯に粉末酸素系漂白剤と液体洗剤を入れてやや長め(1時間程度)のつけおきをすることで、ある程度まで復活させることができます。 しかし、アクリル絵の具がカチカチに固まってしまった場合は、繊維の中で完全に樹脂化しているため、家庭の洗濯で元通りにするのは極めて難しいです。 表面の汚れをある程度まで落とせたら「図工用だから仕方ない」と割り切るか、買い替えを検討するほうがストレスが少ないかなと思います。

洗っても汚れが落ちない場合は、使い続けずに捨てるべきでしょうか?

何回洗っても汚れが残ったまま、しかも生地がゴワゴワに硬くなって吸水性がなくなっているなら、本来の「水分や筆の汚れを拭き取る」という役割を果たせない状態です。 また、落ちない汚れの内部には雑菌が繁殖しやすくなっていて衛生面の心配もあります。 無理に使い続けるよりも、お子さんが気持ちよく図工の授業を楽しめるよう新しいものに取り替えてあげるのがおすすめです。

失敗しない絵の具の雑巾の洗い方まとめ

洗い上がった白い布が晴天の下で天日干しされている爽やかな写真
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いかがでしたでしょうか? 面倒に感じがちな絵の具汚れのお手入れも、コツと道具の正しい使い方さえ押さえれば、思った以上に短い時間でスッキリ仕上がるようになります。 最後に、今回お伝えした重要ポイントをまとめておきますね。

  • 水彩絵の具は水溶性なので持ち帰ったらなるべく早めに対処するのが鍵となる
  • アクリル絵の具は乾くと耐水性の樹脂になるため濡れているうちに洗い流すのが必須
  • 乾いた状態でいきなり洗剤をつけずまずは流水で余分な顔料を洗い落とす
  • ウタマロなどの固形石鹸を汚れに直接こすりつけると効率よく分解できる
  • 布同士を強くこすり合わせず指の腹で汚れを押し出すようにもみ洗いする
  • 全体的な黒ずみには40度から50度のぬるま湯と酸素系漂白剤のつけおきが有効
  • つけおきは再汚染や生地の傷みを防ぐために1時間以内に引き上げる
  • 固まった絵の具は熱めのお湯でふやかしてからヘラや歯ブラシでやさしく削る
  • 洗濯機に入れる前にしぼった水が完全に透明かどうかかならず確認する
  • 摩擦や汚れの飛散を防ぐために目の細かい洗濯ネットを使う
  • 他の衣類への色移りリスクをなくすため基本は単独洗いを徹底する
  • 洗濯槽やフィルターの詰まり予防として洗濯機のこまめなお手入れを行う
  • ニオイや雑菌の繁殖を防ぐためにとにかく素早く乾かすことを心がける
  • 布が透けるほど薄くなったり水をはじくほど硬くなったら寿命と判断する
  • 取れない汚れや不快なニオイが続く場合は無理せず新しいものに買い替える

毎週末の忙しい時間のなかで、真っ黒な汚れと向き合うのは本当に骨が折れますよね。 でも、今回お伝えした

Yumi

「ぬるま湯の温度調整」や「洗う順番のちょっとした工夫」を意識するだけで、びっくりするほどスルッと汚れが落ちるようになりますよ!


お子さんが汚れを気にせずのびのびと図工を楽しめるように、そしてママの洗濯ストレスが少しでも和らぐように、ぜひ次の洗濯日から実践してみてくださいね。 応援しています!