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こんにちは。洗濯noteの運営者のゆぅみです。
ふと気づいたら、お気に入りの服やワイシャツにボールペンのインクがべったりついていた…。
鏡の前で思わず血の気が引いた経験、ありませんか。
さらに悲惨なパターンとして、ワイシャツやズボンのポケットにペンを入れたまま洗濯機を回してしまい、フタを開けたら洗濯槽の中が青や黒に染まっていた…という方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ボールペンインクの洗濯での落とし方は、インクの種類によって最適な方法がまったく違います。
原因となったペンが昔ながらの油性なのか、サラサラ書ける水性なのか、あるいは最近主流のゲルインクなのかを正しく見極めることがまず大切です。
ご家庭にある消毒用エタノールや台所用の中性洗剤、除光液などを上手に使えばキレイになるケースは確かにあります。
しかし、時間がたった頑固な汚れだと色素が繊維の奥まで定着してしまい、一筋縄ではいきません。
この記事では、私が日々の家事で試行錯誤してきた経験や失敗談も踏まえて、大切な服を諦めずに済む正しいシミ抜きの方法をどこよりも詳しくお伝えしますね。
万が一洗濯機を汚してしまった場合の対処法やクリーニング店への依頼基準まで、しっかりカバーしています。
ボールペンのインクって種類ごとに全然落とし方が違うんです。焦って間違った方法をすると、かえって被害が広がっちゃうので要注意ですよ!
- 油性・水性・ゲルインクの確実な見分け方と各インクの成分の特徴
- エタノールや台所用洗剤を使った生地を傷めない安全なインクの落とし方
- フリクションなど消せるボールペンのインク汚れへの正しい対処法
- 洗濯機にインクが飛び散ってしまった時の正しい掃除手順
- プロのクリーニング店に依頼すべき判断基準と料金の目安
ボールペンインクの洗濯での落とし方

インクの種類を正確に判別する方法から、それぞれのインクに適したシミ抜きの手順までを詳しく紹介します。
- 油性と水性とゲルインクの見分け方
- 油性インクはエタノールで落とす
- 水性インクは台所用洗剤で落とす
- ゲルインクは家庭で落とせる?
- フリクションなど消せるボールペンの汚れ対策
- 時間がたったインク汚れの対処法
- 除光液を使う際の注意点とリスク
- 生地を傷めないための事前テスト
油性と水性とゲルインクの見分け方
衣類についたインクのシミ抜きを始める前に、何よりも大切なのが「インクの種類を正しく見極めること」です。
種類に合わないアプローチをしてしまうと、どんなに時間をかけても落ちないどころか、汚れを繊維の奥に押し込んだり周囲に広げてしまうことさえあります。
私も過去に焦って水道水でゴシゴシ洗ってしまい、それが水に溶けない油性インクだったために被害を何倍にも拡大させた苦い経験があります。
まずは深呼吸して、敵を知ることから始めましょう。
ボールペン本体での確認が確実
ボールペンのインクは、大きく分けて「油性」「水性」「ゲルインク(ジェル)」の3種類があります。
最も簡単で確実な見分け方は、原因のボールペン本体の印字やラベルを直接チェックすることです。
ペン軸やクリップの裏側に「油性ボールペン」「水性」「ゲル」「GEL」と書かれていればすぐに分かりますね。
ただし、職場の共用ペンだったり、ホテルのアメニティで印字がなかったり、長年使って表示が擦れていたりして、判別できないケースもよくあります。
見分け方の簡単な水滴テスト
ペンの種類が不明なときは、ご家庭で簡単にできるテストで性質を判別できます。
不要な布の端やティッシュに問題のペンで線を書き、スポイトや指先で水を一滴だけ垂らしてみてください。
| インクの種類 | テスト結果 | 主な特徴と成分 |
|---|---|---|
| 油性インク | 水滴を垂らしても全くにじまない | 染料を有機溶剤で溶かしており、耐水性があり乾きが早い。水には溶けないがエタノールには溶けやすい。 |
| 水性インク | 水滴を垂らすとじわっとにじむ | 染料を水で溶かしている。発色が良く滑らかだが水に弱いため、台所用洗剤で比較的簡単に落としやすい。 |
| ゲルインク | 水滴を垂らしてもにじみにくい(少し残る) | 水性と油性の良いとこ取り。顔料の細かい粒子を含み、一度乾くと水にも油にも溶けず、家庭では最も落としにくい。 |
このテストで少なくとも「水に溶けやすいか・溶けにくいか」は判別できます。
じわっとにじんだら水性なので水洗いのアプローチが有効です。
まったくにじまなければ油性かゲルインクのどちらかです。
種類さえ分かれば、その性質に合った溶剤を正しく選ぶだけ。
パニックにならず、この確認作業を最初に行ってくださいね。
油性インクはエタノールで落とす

油性ボールペンのインクは、水や一般的な洗濯洗剤では溶けませんが、アルコール成分にはとても溶けやすい性質があります。
そのため、家庭で安全かつ効果的に落とすなら「消毒用エタノール」、または手指消毒用の「アルコールジェル(エタノール濃度70〜80%程度のもの)」を使うのが最善の方法です。
感染症対策として常備しているご家庭も多いので、すぐに対処しやすいのは嬉しいポイントですよね。
シミ抜きの事前準備と必要なもの
油性インクを落とすために、以下のアイテムを手元に準備してください。
- 消毒用エタノール(または高濃度のアルコールジェル)
- 汚れてもいいタオルや厚手のキッチンペーパー(当て布用)
- 綿棒、または使い古しの歯ブラシ
- 台所用中性洗剤(食器洗い用)
油性インクを落とす具体的な手順
シミ抜きの基本は「上から叩いて、下の布に汚れを移し出す」ことです。
絶対にこすってはいけません。
- 1 タオルを当て布としてセットする
インクがついた部分を下向きにして、その真下にタオルやキッチンペーパーを数枚重ねて敷きます。これが溶け出したインクの「受け皿」です。
- 2 裏側からエタノールを染み込ませる
服の裏側(上を向いている面)から、シミ部分に消毒用エタノールをたっぷり染み込ませます。アルコールジェルの場合は綿棒でたっぷり乗せてください。
- 3 トントンと上から叩き出す
綿棒や歯ブラシで垂直にやさしく叩きます。繊維の隙間からインクを押し出すイメージで、横にゴシゴシ擦るのは厳禁です。
- 4 タオルの綺麗な面にずらす
インクが下のタオルに移ったら、タオルの汚れていない面にずらします。「エタノール→叩く→タオルをずらす」をインクが移らなくなるまで繰り返します。
- 5 中性洗剤で仕上げ洗い
インクがほぼ落ちたら、台所用中性洗剤をシミ部分に少し垂らし、40度くらいのぬるま湯でやさしくもみ洗いしてすすぎます。その後、通常どおり洗濯機で洗って完了です。
私もワイシャツの胸ポケットについた油性インクをこの手順で落としたことがありますが、面白いようにタオルに青や黒の色が移っていくんです。
根気よくトントンし続けるのが成功のコツですよ。
ただし、シルクやレーヨンなどの素材ではアルコールで色落ちや輪ジミが起きる可能性があるので、後述する事前テストを必ず行ってくださいね。
水性インクは台所用洗剤で落とす
水性ボールペンのインクは、文字通り染料が水に溶けやすい性質です。
エタノールやシンナーといった強い溶剤を使わなくても、普段キッチンで使っている「台所用中性洗剤」の界面活性剤の力で、比較的簡単に家庭で落とせます。
水性インクは水に弱い分、早めの対処が効果てきめんです。
なぜ台所用洗剤が効くのか
台所用中性洗剤には、油汚れや食べ残しを包み込んで水に流しやすくする「界面活性剤」がたっぷり含まれています。
水性インクの成分は水に溶けやすいとはいえ、衣類に付着して少し時間が経つと、皮脂やホコリと混ざって落ちにくくなります。
洗剤の界面活性剤がこの汚れを包み込み、繊維から引き離してくれるため、洗濯用洗剤を直接つけるよりシミ抜き効果が高いのです。
水性インクを落とす具体的な手順
水性インクも基本的な考え方は油性と同じく「下のタオルに汚れを移す」です。
- 1 タオルを敷いてセットする
シミの部分を下に向けて、汚れてもいい厚手のタオルを敷きます。
- 2 台所用中性洗剤を塗布する
服の裏側からシミ部分に洗剤を数滴たらし、指の腹で軽く馴染ませます。
- 3 歯ブラシでトントン叩き出す
使い古した歯ブラシをぬるま湯(40度くらい)で少し濡らし、上からリズミカルに叩きます。
- 4 繰り返してすすぎ洗い
タオルにインクが移ったら綺麗な面にずらし、色が移らなくなるまで繰り返します。最後にぬるま湯でしっかりすすぎ、通常の洗濯機洗いを行います。
注意点
水性だからといって、いきなり水の中にドボンと漬けてしまうとインクが服全体に広がって大惨事になります。必ず「叩き出し」から始め、広範囲に濡らしすぎないよう「ピンポイント」で作業してください。
もし洗剤だけで頑固だと感じたら、洗濯用の固形石鹸(ウタマロ石鹸など)を少しだけこすりつけてから歯ブラシで叩くのも効果的ですよ。
ゲルインクは家庭で落とせる?

ボールペンのシミ抜きで最も厄介なのが「ゲルインク」です。
最近のボールペンは、発色が良く書き味がなめらかなゲルインク(サラサやシグノなど)が主流になっており、オフィスでも学校でも多くの方が使っているのではないでしょうか。
このゲルインクには、家庭でのシミ抜きを非常に難しくする理由が隠されています。
顔料インクの恐ろしさ
ゲルインクの多くには、「顔料」という水にも油にもエタノールにも溶けない微細な固体の粒子が含まれています。
油性や水性の「染料」が繊維に染み込んで発色するのに対し、「顔料」は繊維の表面にくっついて接着剤のように張り付くのが特徴です。
これが糸と糸の細かい隙間にがっちり入り込むと、どんな溶剤でも粒子を溶かせないため、物理的に掻き出すしかなくなります。
ゲルインクや水性顔料インクは、耐水性・耐光性に優れている反面、一度布の繊維に入り込んで乾燥すると、家庭の洗濯や漂白剤では落とすことが難しくなります。無理にこすると繊維の奥に入り込み、かえって落ちにくくなります。
出典:三菱鉛筆 公式サイト(お客様相談室)
結論を言うと、ゲルインクが服にしっかり染み込んで乾いてしまった場合、家庭で完全に落とすことはほぼ不可能です。
エタノールでも台所用洗剤でも色素の粒子が動かず、うっすらと跡が残ってしまうことがほとんどです。
家庭での応急処置の限界
私も以前、白いコットンブラウスにゲルインクをつけてしまい、重曹やクレンジングオイルなど様々な方法を試したのですが、結局うっすら青いシミが残り生地も傷んでしまいました。
それ以来、ゲルインクと分かった時点で無理にいじらず、プロのクリーニング店に「特殊シミ抜き」をお願いするようにしています。
どうしても自宅で応急処置をしたい場合は、台所用洗剤とエタノールを1対1で混ぜたものをつけて、歯ブラシで軽く叩き出す程度に留めてください。ゴシゴシ擦るのは絶対にやめましょう。顔料が繊維の中心部に押し込まれ、プロでも落とせなくなる原因になります。
フリクションなど消せるボールペンの汚れ対策
パイロットの「フリクション」に代表される消せるボールペンは、一般的なゲルインクとは仕組みが異なります。
フリクションには「メタモカラー」を応用した特殊な熱変色インキが使われており、約60℃以上の熱で色が透明になり、マイナス20℃前後で色が戻るという独自の性質を持っています。
フリクションのインク汚れの注意点
衣類についたフリクションのインクは一般的な水性インクに近い性質があるため、台所用中性洗剤とぬるま湯を使った「叩き出し」の方法で比較的落としやすいケースがあります。
ただし、以下の点に注意が必要です。
注意点
フリクションのインクは60℃以上の熱で無色になる性質があります。アイロンや乾燥機の高温でシミが「見えなくなる」ことがありますが、実際にはインクが消えたわけではなく透明化しただけです。冬場やクーラーの効いた環境でシミが再び浮き出てくる可能性があるため、必ず洗剤で物理的に汚れを除去してください。
また、フリクションのインクは水性ベースのため、温めて落とすアプローチは避けましょう。
エタノールでの叩き出しも併用できますが、素材との相性を事前テストで確認してくださいね。
時間がたったインク汚れの対処法

「仕事中についたけど数日放置してしまった」「アイロンをかける段階で初めてシミに気づいた」というケースもありますよね。
シミ抜きは「時間との勝負」です。
時間がたったインク汚れは空気に触れて酸化が進み、色素が繊維に強く定着してしまうため、ついた直後よりも格段に落としにくくなります。
温度と漂白剤の力を借りる
時間が経過した頑固なインク汚れには、通常のエタノールや洗剤でのシミ抜きに加えて、「温度」と「酸素系漂白剤」の力をプラスする必要があります。
まずは前述した叩き出しで表面のインクを可能な限り取り除いてください。
タオルに色が移らなくなったら、次のステップに進みます。
洗面器に40〜50度くらいの少し熱めのお湯を張り、粉末タイプの酸素系漂白剤(オキシクリーンやワイドハイターPRO粉末など)を規定量溶かして泡立てます。
この漂白液にシミ部分を30分〜1時間ほどつけ置きしてみてください。
温度を上げることで固まったインクが緩み、活性酸素のパワーで色素を化学的に分解しやすくなります。
やり過ぎによるリスクに注意
注意点
時間がたったインクを家庭で完全に落とすのはハードルが高い作業です。落ちないからとゴシゴシ擦って生地を毛羽立たせたり、長時間の漂白で服の地色まで抜いてしまうリスクがあります。何度かつけ置きしても薄くならなければ、生地へのダメージを避けるためにクリーニング店への相談をおすすめします。
除光液を使う際の注意点とリスク
ネットの家事裏技サイトやSNSで「ボールペンのインクは除光液で簡単に落ちる」という情報を見たことがあるかもしれません。
確かに、一般的な除光液の主成分である「アセトン」は油分や樹脂を強力に溶かす性質があるため、油性インクを溶かす効果は理論上あります。
アセトンが引き起こす取り返しのつかない悲劇
しかし、洗濯noteの運営者として、衣類のシミ抜きに除光液を安易に使うことには慎重になっていただきたいと強く思っています。
除光液(特にアセトン高濃度のもの)は非常に強力な化学溶剤であり、衣類に対して以下のような大きなリスクを伴います。
- 1 強烈な色落ちと脱色
アセテートやトリアセテート(スーツの裏地、光沢のあるブラウス等に多用)にアセトンがつくと、生地が溶けてドロドロになり穴が開きます。
- 2 特定の化学繊維を一瞬で溶かす危険性
色柄物の場合、インクだけでなく服の染料まで溶かし、その部分が白く色抜けしてしまうケースが頻発します。
- 3 においと健康への影響
アセトンは揮発性が高く刺激臭があり、換気の悪い場所で使うと気分が悪くなったり頭痛を起こすことがあります。
どうしてもエタノールが手元になく、素材が「綿100%」や「ポリエステル100%」の真っ白な丈夫な服であると確信できる場合のみ、窓を全開にして換気しながら自己責任で少量だけ使ってください。
安全面や服への優しさを考えると、除光液より消毒用エタノールのほうがリスクははるかに少ないですよ。
生地を傷めないための事前テスト

エタノール、台所用洗剤、漂白剤のいずれを使う場合でも、大切な服にシミ抜き剤を直接つける前には必ず「事前テスト(色落ちテスト)」を行ってください。
「早く落とさなきゃ!」と焦る気持ちはよく分かりますが、このたった数分のテストを省略すると、インクは落ちたけど服の色まで抜けてしまった…という取り返しのつかない結果を招くことがあります。
事前テストの正しいやり方
- 1 目立たない場所を探す
服の裏側の縫い代部分、ズボンの裾の折り返し、ポケットの裏側など、万が一色落ちしても表から見えない場所を選びます。
- 2 溶剤を少量つける
使用予定の溶剤(エタノールや洗剤原液など)を綿棒の先に染み込ませ、目立たない場所にちょんちょんとつけます。
- 3 5分放置して確認する
5分後、白いティッシュを押し当ててトントンと押さえます。
テスト後の判断基準
白いティッシュに服の元の色がうっすらでも移っていたり、溶剤をつけた部分の生地の風合いが変わっている場合は、その溶剤での家庭シミ抜きは使えません。
すぐに流水で洗い流し、家庭での作業はストップしてください。
シミ抜きは「汚れを落とすこと」と同じくらい「生地本来の美しさを守ること」が大切です。
自己判断が難しい場合は、プロのクリーニング店に相談するのが安心ですよ。
ボールペンを洗濯機で洗ってしまった時の対処法と予防策

うっかり洗濯機でボールペンを洗ってしまった時の大惨事への対処法や、今後の予防策をまとめています。
- 洗濯機にインクがついた場合の掃除
- クリーニングに出すかどうかの基準
- クリーニングの料金目安と依頼方法
- 二度と失敗しないための防止策
- ボールペンインク汚れのFAQ
- ボールペンインクの洗濯での落とし方まとめ
洗濯機にインクがついた場合の掃除
「疲れて帰ってきて、ワイシャツのポケットにペンを入れたまま洗濯機を回してしまった…」。
洗濯終了の音が鳴ってフタを開けたら、洗濯槽のあちこちに青や黒のインクが飛び散っていた。
その時の絶望感は、経験した人にしか分かりませんよね。
私も過去に一度この大惨事をやらかしてしまい、洗濯機の前でしばらくフタを閉めて現実逃避しました。
洗濯槽の掃除はスピードが命
洗濯槽内部にインクがついたら、見て見ぬふりをせずすぐに対処してください。
放置してインクが乾いたり次の洗濯を回してしまうと、他の服にインクが移り続ける「インク地獄」に陥ります。
- 1 水気を徹底的に拭き取る
洗濯槽内の水分を乾いたタオルで拭き取ります。水気が残るとエタノールの濃度が薄まり、インクを溶かす効果が半減します。
- 2 エタノールで丁寧に拭く
消毒用エタノールを布やキッチンペーパーにたっぷり染み込ませ、インク部分をしっかり拭き取ります。ステンレス部分は落ちやすいですが、プラスチックやゴムパッキンは完全に戻らないこともあります。色が移らなくなるまで布の面を変えて繰り返してください。
- 3 塩素系クリーナーで槽洗浄
拭き取り後、市販の塩素系洗濯槽クリーナーを1本入れて最高水位で「槽洗浄コース」を空回しします。パルセーター裏など手の届かない部分のインク油分もこれで洗い流せます。
一緒に洗ってしまった衣類の処置
ボールペンと一緒に洗ってインクが飛んだ衣類は、被害が1〜2箇所の小さな点ならエタノールでのシミ抜きを試してみてください。
しかし、ペン先が分解されてインクが広範囲に飛散している場合は、家庭でのリカバリーは時間的にも技術的にもほぼ不可能です。
処分するか、ダメ元でクリーニング店に相談することになります。
被害拡大を防ぐためにも、まずは洗濯機の掃除を最優先で行ってくださいね。
クリーニングに出すかどうかの基準

「自分でシミ抜きをするべきか、最初からクリーニングに出すべきか」迷う方は多いですよね。
失敗してお気に入りの服をダメにしないための、私なりの判断基準をお伝えします。
プロに任せるべき4つのケース
- 1 インクの種類がゲルインクの場合
顔料が含まれるため家庭の洗剤やアルコールでは落ちきりません。繊維を傷める前にプロの技術に頼りましょう。
- 2 デリケートな高級素材の場合
シルク、ウール、カシミヤ、レーヨンなどは水に濡らすだけでも縮みや風合いの変化が起きやすいです。エタノールで叩くのは論外なので、迷わずクリーニングへ。
- 3 シミの範囲が500円玉以上に広い場合
広範囲のシミを家庭の綿棒や歯ブラシで叩き出すには物理的な限界があり、色ムラや輪ジミが残る可能性が高いです。
- 4 絶対に失敗したくない大切な服の場合
ハイブランドの服、大切な人からのプレゼント、明日着る礼服などは、わずかなリスクも冒さずプロに任せましょう。
逆に、着潰している綿のTシャツやインクの点が1〜2ミリ程度の小さなものであれば、ダメ元で家庭でのシミ抜きにチャレンジしてみてもいいと思います。
「服への愛情と価値」と「シミ抜きの労力・リスク」のバランスで判断するのがベストです。
クリーニングの料金目安と依頼方法
クリーニング店にボールペンインクの除去を依頼する場合、通常のドライクリーニング料金だけではインクは落ちません。
「特殊シミ抜き」という専門のオプション作業が必要で、追加料金がかかります。
特殊シミ抜きの料金相場
ボールペンインクはプロにとっても難易度の高い汚れの一つです。
料金はシミの大きさ、インクの種類(ゲルインクは高額になりやすい)、お店の技術力によって幅があります。
| シミの状態 | 料金目安(通常クリーニング代+α) |
|---|---|
| 小さなシミ(1cm四方程度) | +500円〜1,500円程度 |
| 広範囲・重度のシミ | +3,000円〜5,000円以上 |
場合によっては服の購入金額を超えることもあるため、事前見積もりを必ず取ることをおすすめします。
クリーニング店に依頼する際の3つの鉄則
クリーニングに出す時は「何もしないでそのまま持っていく」のが一番大事なポイントです!中途半端に自分で処理すると、プロでも落とせなくなるケースがあるんですよ。
- 1 何もせずそのまま持ち込む
家庭で中途半端に洗剤をつけたり水洗いすると、インクが繊維の奥に定着します。残った洗剤成分がプロのシミ抜き剤と反応して邪魔することもあるため、「何もいじらず乾いた状態で」持っていくのが鉄則です。
- 2 インクの種類を正確に伝える
原因のペンが残っていれば服と一緒に持参し「このペンのインクです」と見せてください。職人さんが最適な溶剤を最初から選べるため、成功率が上がります。
- 3 シミ抜き実績のある店を選ぶ
すべてのクリーニング店が高度なシミ抜き技術を持つわけではありません。「特殊シミ抜き」や「不入流(いらずりゅう)」をアピールしているお店、口コミで「他店で断られたシミが落ちた」と評判の店を選ぶと安心です。
二度と失敗しないための防止策

シミ抜きのテクニックを知ることは大切ですが、一番楽なのは「そもそもペンを服につけない・一緒に洗わないこと」ですよね。
忙しい日々の中でうっかりは誰にでもありますが、ちょっとしたルーティンを取り入れるだけで大惨事を防げます。
洗濯前の全ポケット確認を習慣化する
私が過去の失敗から学んで今も徹底しているのは、「洗濯カゴに入れる前に全ポケットを直接手で触って確認する」というシンプルなルールです。
ワイシャツの胸ポケット、スラックスの後ろポケット、仕事用エプロンのポケットは要注意の「危険地帯」。
脱ぐときにサッと手を入れる習慣を数秒つけるだけで、リスクは激減しますよ。
目で見るだけでなく「手を入れて底まで触る」のがポイントです。
家族全員でルールを共有する
ご家族がいる場合、一人だけが気をつけていても限界があります。
「ポケットに物を入れたまま洗濯カゴに入れない」「中身は自分で出して所定の場所に置く」というルールを家庭内で共有しましょう。
私は「ポケットにペンを入れたまま出したら、お小遣いから弁償ね!」と冗談交じりに(目は本気で)アナウンスしています(笑)。
家族の協力なしには防げない事故ですので、根気よく伝えていきましょう。
正確な情報はペンメーカーの公式サイト(三菱鉛筆やパイロットなど)を確認し、最終的なシミ抜きの判断はクリーニングの専門家に相談してくださいね。
ボールペンインク汚れのFAQ
時間が経ったボールペンのインク汚れは落とせますか?
インクがついてから時間が経過すると、成分が空気中で酸化して繊維に強く定着するため、落としにくくなります。
特に顔料を含むゲルインクは非常に困難です。
油性や水性であれば、エタノールや洗剤での叩き出しに加え、40〜50度のお湯に酸素系漂白剤を溶かしてつけ置きすることで薄くなる可能性はあります。
ただし強い漂白や長時間の処置は生地を傷めるリスクがあるため、大切な服はプロのクリーニング店に「特殊シミ抜き」として早めに相談しましょう。
水性と油性のボールペンの見分け方はありますか?
ペン本体や替芯に「油性」「水性」「ゲル(GEL)」の記載がないか確認するのが一番確実です。
印字が消えている場合は、不要な布やティッシュにそのペンで線を書き、水を一滴だけ垂らしてみてください。
水に溶けてじわっとにじめば「水性」、まったくにじまなければ「油性」、にじみにくいが少しベタつく場合は「ゲルインク」と判断する目安になります。
ボールペンと一緒に洗濯してしまい、洗濯槽にインクがついたらどうすればいい?
まず洗濯槽内の水分を乾いたタオルで拭き取ってください。
その後、消毒用エタノールをたっぷり含ませた布でインク汚れを丁寧に拭き取ります。
色が布に移らなくなったら、市販の塩素系洗濯槽クリーナーで最高水位の「槽洗浄コース」を1回空回ししましょう。
パルセーター裏など見えない部分のインクの油分も洗い流せて安心です。
除光液をボールペンインクの除去に使ってもいいですか?
除光液の主成分であるアセトンはインクを溶かす力がありますが、アセテートやトリアセテートなどの化学繊維を一瞬で溶かして穴を開けたり、服の染料ごと脱色してしまうリスクが非常に高いです。
当サイトでは基本的におすすめしていません。
どうしても使う場合は、素材が綿やポリエステル100%であることを確認し、目立たない場所で事前テストを行い、換気を十分にした上で自己責任でお使いください。
フリクション(消せるボールペン)のインクが服についた場合はどうすればいい?
フリクションのインクは一般的な水性インクに近い性質があるため、台所用中性洗剤とぬるま湯で「叩き出し」の方法を試すのが有効です。
ただし、フリクションのインクは60℃以上の熱で透明になる性質があるため、アイロンや乾燥機の高温で見えなくなっても、実際にはインクが残っている可能性があります。
必ず洗剤で物理的に汚れを除去してくださいね。
ボールペンインクの洗濯での落とし方まとめ
お気に入りの服にボールペンインクがついてしまっても、インクの特性を知り正しい手順を踏めば、ご家庭でも焦らず対処できるケースは多いです。
最後に、この記事の重要ポイントをおさらいしておきますね。
- インク落としの第一歩は油性・水性・ゲルインクの種類を正しく見極めること
- 油性インクには消毒用エタノールを使い裏側からタオルへ叩き出す
- 水性インクには台所用中性洗剤とぬるま湯で優しく叩き出す
- ゲルインクは顔料を含むため家庭で完全に落とすのは非常に困難
- フリクションのインクは熱で透明化するだけなので洗剤で物理的に除去する
- シミ抜きでは絶対にゴシゴシ擦らず上からトントン叩くのが鉄則
- 時間がたったインクは酸化して落ちにくいため熱めのお湯と酸素系漂白剤の併用を検討
- 除光液は生地を溶かしたり脱色するリスクが高く使用には最大限の注意が必要
- 溶剤を使う前に必ず服の目立たない場所で色落ちの事前テストを行う
- シルクやウールなどのデリケート素材は無理せずクリーニング店に依頼する
- 洗濯機にインクがついたらエタノールで拭き取り→槽洗浄で仕上げる
- クリーニングに出す時は何も処置せずそのまま乾いた状態で持ち込む
- 特殊シミ抜き料金は数千円かかることもあるので事前見積もりを確認する
- 洗濯前の全ポケットの手探り確認を習慣化してインク漏れ事故を防ぐ
ボールペンのインク汚れは、家事の中でも精神的ダメージの大きいトラブルですよね。でも冷静に対処すれば、お気に入りの服を救える可能性は十分にあります。
この記事がインク汚れで困っているあなたの助けになれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました!






