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こんにちは!「洗濯note」運営者のゆぅみです。
「うわっ、やってしまった…!!」
洗濯が終わって、干そうとしたズボンのポケットに手を入れた瞬間。そこにあるはずのない、冷たくて無残なイヤホンの姿…。今、まさにこの状況で血の気が引いて、心臓がドキッとして、慌ててスマホでこの記事にたどり着いたのかもしれませんね。
「洗濯したイヤホン 危ない」と検索して、一体何がどう危ないのか、必死に情報を探している方も本当に多いと思います。特に、それがAirPods(エアポッズ)やソニー、Boseなどの高価なワイヤレスイヤホンだった場合、そのショックは計り知れません。「また買わないといけないの…?」と、お財布へのダメージも頭をよぎりますよね。
「これ、もうダメなのかな…完全に壊れた?」
「濡れたまま充電したら、ショートしたり、火事になったりしない?本当に怖いんだけど」
「最悪の場合、爆発するって聞いたけど本当なの?」
「乾燥機にかけたら早く乾く? いや、それもマズイって書いてある…」
「昔ながらの『お米』や乾燥剤(シリカゲル)で復活できるって本当?気休め?」
「なんとか電源は入ったけど、片耳聞こえない…これって時間差で直ったりしないの?」
そんな、イヤホンを洗濯してしまった時に頭をよぎる、あらゆる疑問や不安、そして恐怖。この記事では、なぜ洗濯したイヤホンが本当に「危ない」のか、その深刻な理由から、絶望的な状況でも試すべき「安全な対処法」まで、私が徹底的に調べた情報をステップバイステップで、できるだけ詳しく、そして分かりやすく解説していきますね。
- 洗濯したイヤホンが「危ない」と言われる本当の理由
- 発火や爆発を避けるために絶対にやってはいけないNG行動
- 安全にイヤホンを復活させるための正しい乾燥ステップ
- 復活しなかった場合の修理や買い替えの見極め方
「洗濯したイヤホン 危ない」は本当?潜む3大リスク

洗濯機から救出したばかりのイヤホン。もしかしたら、洗剤で洗われたおかげか(皮肉ですが…)、見た目は意外とキレイで、タオルで水分を拭き取ったら「あれ?案外いけるかも?」なんて、淡い希望を抱いてしまうかもしれません。
でも、その「大丈夫そう」という見た目と、内部で起きている深刻な事態とのギャップこそが、最大の落とし穴なんです。
なぜ「洗濯したイヤホン 危ない」と、これほどまでに言われるのか。それは、見た目では決してわからない、内部に潜む重大な3つのリスクが原因です。これを知らずに「たぶん大丈夫だろう」と間違った対処をしてしまうと、イヤホンを完全に壊してしまうだけでなく、あなた自身やご家族が火事などの危険にさらされる可能性すらあります。一つずつ、詳しく見ていきましょう。
濡れたままは危険!ショートや火事のリスク
まず、最も多くの人が直感的に恐れるのが、この「ショート(短絡)」のリスクです。そして、その直感は100%正しいです。
濡れたままのイヤホンに電気を流す行為は、絶対にNGです。ここで言う「電気を流す」という行為には、以下すべてが含まれます。
【危険】「電気を流す」とは、具体的にこれらの行為です
- 電源ボタンを押して、動作確認をしようとすること。
- 充電ケーブルを挿そうとすること。
- (ワイヤレスイヤホンの場合)充電ケースに戻すこと。
- (有線イヤホンの場合)スマートフォンやPCに接続すること。
なぜ、そんなに危険なのか。
小学校の理科で習ったように、水は電気を通します。ですが、洗濯機の中の水は「ただの水」ではありません。衣類の汚れや汗(塩分)、そして何より「洗剤」が大量に溶け込んでいます。
洗剤に含まれる界面活性剤やその他の化学成分(電解質)は、水の電気伝導率をただの水道水よりも格段に高めてしまいます。つまり、「ものすごく電気を通しやすい、危険な液体」に変貌しているんです。
イヤホンの内部は、小さな基板(きばん)の上に、私たちの目には見えないほど小さな電子回路が、超高密度で詰め込まれています。本来、電気は設計された決まったルートしか流れないように厳密に制御されています。しかし、そこに「電気を通しやすい液体(=洗濯水)」がベッタリと侵入するとどうなるか。
本来は絶対に繋がっていない回路と回路が、その液体によって無理やり接続されてしまいます。これが「ショート(短絡)」です。
ショートが起きると、電気が設計図を無視して想定外のルートを爆発的に流れ、一瞬で回路が焼き切れたり、制御用のチップ部品が物理的に破損したりします。これが「ジジッ」という小さな音とともにイヤホンが永遠に沈黙する、いわゆる「即死パターン」です。
さらに恐ろしいのは、そのショートした箇所が異常な高熱を持つことです。コンセントに溜まったホコリと湿気が原因で起こる「トラッキング火災」と原理は全く同じです。内部で発生した高熱が、イヤホンのプラスチック製の筐体(ケース)を溶かし、最悪の場合は発煙、そして発火(火事)につながる危険性をはらんでいます。これが「危ない」と言われる、最大の理由の一つですね。
ワイヤレスイヤホンは爆発の危険も

有線のイヤホンももちろんショートの危険はありますが、危険度のレベルが一段階、いや二段階も上がるのが、AirPodsやGalaxy Buds、ソニーのWFシリーズのような「完全ワイヤレスイヤホン」です。
なぜなら、これらのイヤホンは火事のリスクに加えて、「発火」や「爆発(破裂)」という、さらに深刻な危険性を抱えているからです。
その元凶は、私たちの生活に欠かせなくなった「リチウムイオンバッテリー」。スマートフォンやノートPC、モバイルバッテリーにも使われている、あの小型でパワフルな二次電池(充電池)です。
完全ワイヤレスイヤホンは、あの米粒のような小さな本体の中に、必ずこのリチウムイオンバッテリーを内蔵しています。そしてこのバッテリー、高性能である反面、非常にデリケートな特性を持っています。特に「水濡れ」「衝撃」「高温」には極端に弱いという弱点があるんです。
洗濯機の環境はバッテリーにとって「最悪」
考えてみてください。洗濯機の中は…
- 水濡れ:洗剤入りの水(電気を通しやすい液体)に長時間浸されます。
- 衝撃:衣類と一緒に激しく叩きつけられ、撹拌(かくはん)されます。
- 高温(の場合も):お湯洗いコースなら、さらに高温が加わります。
これは、リチウムイオンバッテリーが最も嫌う3つの要因がすべて揃った、まさに「拷問」のような最悪の環境なんです。
バッテリー内部にまで水(特に不純物の多い洗濯水)が浸入すると、内部でショートが発生し、バッテリーが制御不能な熱暴走(サーマルランナウェイ)を引き起こすことがあります。また、水とバッテリー内部の電解液が化学反応を起こして可燃性のガスが発生し、内部の圧力が急上昇することも。
これが、バッテリーの膨張、発煙、発火、そして「ポンッ」という音を立てての破裂(小規模な爆発)につながる恐ろしいメカニズムです。
実際に、製品の安全性を調査・公表している公的機関からも、水濡れしたリチウムイオンバッテリー製品の危険性は繰り返し注意喚起されています。独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)も、モバイルバッテリーが雨水などで内部に浸入してショートし、火災に至った事例などを報告しています。(出典:NITE「Vol.453 5月28日号 「雨で濡れて起こる事故」」)
洗濯してしまったワイヤレスイヤホンを「大丈夫かな?」と、軽い気持ちで充電ケースに戻したり、充電ケーブルに繋いだりする行為は、この最悪の事態の引き金を自ら引くようなもの。本当に、本当に危険なので絶対にやめてください。イヤホン1つの値段で家が火事になるリスクを負う必要はありません。
防水イヤホンでも洗濯したらどうなる?
「でも、私のはIPX7の防水イヤホンだから大丈夫なはず!」
「お風呂でも使えるって書いてあったし!」
そう信じたい気持ち、すごく分かります。最近は「IPX7」や「IPX8」といった強力な防水性能をうたったイヤホンも本当に多いですよね。私も防水モデルを使っています。
ですが、残念ながら「防水イヤホン=洗濯してもOK」という認識は大きな間違いです。防水イヤホンであっても、洗濯してしまったら内部に水が浸入している可能性は非常に高いと考えてください。
なぜかというと、イヤホンの「防水規格(IPX~)」というものは、基本的に「常温の真水(水道水)」を使って、「静かな環境(水圧をかけない)」でテストされているからです。
「IPX7」や「IPX8」の定義とは?
例えば「IPX7」は、「規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない」という規格で、具体的には「水深1メートルに30分間、静かに沈めても大丈夫」というレベルを指します。
しかし、これはあくまで「常温の真水」での話です。「お風呂で使える」というのも、実際は「シャワー(水圧)は避けて」「石鹸やシャンプー(洗剤)はつけないで」という注意書きが必ずあるはずです。
洗濯機の環境は、このテスト条件とはあまりにもかけ離れています。
| 洗濯機の過酷な環境 | 防水規格が耐えられない理由 |
|---|---|
| 1. 洗剤(界面活性剤) | 洗剤は水の表面張力(水が丸まろうとする力)を劇的に弱めます。これにより、防水のために使われているゴム製のパッキンや、部品のわずかな隙間に、水が「浸透しやすく」なります。防水パッキンは「真水」は防げても、「洗剤水」は防げない可能性が高いです。 |
| 2. 水圧と物理的な衝撃 | 洗濯機の水流は、ただ水に沈めるのとは比較にならない強い水圧がかかります。さらに、縦型なら激しい水流で撹拌され、ドラム式なら高い位置から衣類と一緒に叩きつけられます。この強力な水圧と繰り返される衝撃は、防水パッキンの隙間をこじ開けるのに十分です。 |
| 3. お湯(高温) | もし、お風呂の残り湯や「お湯洗いコース」で洗濯していたら、さらに最悪です。高温は防水パッキン(ゴム)を劣化・硬化させたり、プラスチック部品をわずかに変形させたりして、水の浸入をさらに容易にしてしまいます。 |
このように、「防水機能」は「耐洗剤機能」でも「耐衝撃機能」でも「耐高温機能」でもありません。そのため、防水イヤホンであっても過信は禁物。洗濯してしまった時点で、前述したショートやバッテリーのリスクは等しく存在すると考えて、正しく対処してください。
故障?イヤホン洗濯で片耳聞こえない原因
「ちゃんと乾かしたはずなのに…電源は入るけど、片耳しか聞こえない」
「なんか、音がすごくこもってる。シャカシャカするし、ボーカルが遠い…」
「接続はするけど、すぐ途切れるし、変なノイズがブツブツ入るようになった」
こういった症状が出ることも、残念ながら非常に多いケースです。「電源が入った!」と一瞬喜んだあとに、この症状に気づいてガッカリすることもあります。
これは、水濡れや洗剤が原因で、内部のデリケートな部品が「物理的に」あるいは「化学的に」ダメージを受けてしまったためと考えられます。
主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
1. 振動板(ドライバー)へのダメージ
イヤホンの心臓部であり、音を出す「振動板(ドライバーユニット)」という部品があります。これは非常に薄く、デリケートな膜でできています。
この振動板に洗剤成分が付着し、乾燥後にそのまま固まってしまうと、膜が正常に振動できなくなってしまいます。これが、音がこもったり、音質が著しく劣化したり、特定の音域(例えば低音)が出なくなったりする直接的な原因です。水濡れそのもので膜がふやけて変形してしまうこともあります。
2. 内部の腐食(サビ)
これが非常に厄介で、「時間差」で症状が出てくる原因にもなります。水分が完全に乾ききらないうちに(あるいは、一度乾いたように見えても後から湿気が戻り)、内部の金属部品や基板の接続部分、端子などが「腐食(サビ)」してしまうことがあります。特に電気回路では「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる青緑色のサビが発生しやすいです。
このサビが電気の流れを邪魔して「接触不良」を起こし、片耳だけ聞こえなくなる、音が途切れる、充電ができなくなるといった症状を、数日後あるいは数週間後に引き起こすことがあります。
3. マイク穴やメッシュの詰まり
イヤホンには音が出る部分のメッシュ(網)や、通話用のマイク穴(小さな穴)があります。ここに洗剤のカスや洗濯水の中の細かい繊維ゴミが詰まってしまうと、音がこもったり(出口が塞がれるため)、相手に自分の声が届きにくくなったりします。
4. 有線イヤホンの断線
有線タイプのイヤホンの場合は、もっと単純な理由も考えられます。洗濯機の中でコードが他の衣類と激しく絡まり、強い力で引っ張られることで、見た目では分からなくても内部の細い銅線が切れて「断線」している可能性があります。これが片耳聞こえない原因の多くですね。
これらの物理的なダメージ(変形)や化学的なダメージ(腐食)は、一度起きてしまうと、残念ながら自然には治りません。これが、洗濯したイヤホンが「復活しない」典型的なパターンです…。
絶対ダメ!危険を招くNG対処法
「イヤホンを洗濯してしまった!」と気づいた瞬間、人はパニックに陥ります。そして、焦りから「なんとかしなきゃ!」「早く乾かさなきゃ!」と、良かれと思ってやった行動が、イヤホンに完全にとどめを刺し、さらには火事などの危険を爆発的に高めてしまうことがあるんです。
以下の行動は、絶対に、絶対にやめてください。これはフリではありません。
【危険度MAX】絶対にやってはいけないNG行動リスト
- すぐに電源を入れる(動作確認):
壊れていないか確認したいその気持ちは、痛いほど分かります。ですが、内部がびしょ濡れの状態で通電させるのは、「今から内部回路をショートさせてください」とスイッチを押すようなものです。イヤホンが助かるわずかな可能性を、自らゼロにする行為です。 - 充電する(充電ケースに戻す):
これが最も危険で、最悪の行動です。前述の通り、ショートによる即時故障だけでなく、リチウムイオンバッテリーの発火・爆発リスクが最大になります。濡れたイヤホンと濡れたケースがドッキングすれば、危険は2倍どころではありません。 - イヤホンを激しく振る:
「中の水を切らないと!」とブンブン振り回すのも逆効果です。表面の水は切れるかもしれませんが、「毛細管現象」によって、水分が基板の裏側や部品の隙間など、より内部の奥深く、乾きにくい場所へと拡散してしまう可能性があります。被害を広げるだけです。 - ドライヤーの温風で乾かす:
「早く乾かさないと!」という焦りが生む代表的なミスです。イヤホンのような精密機器、そして特にリチウムイオンバッテリーは「熱」に非常に弱いです。ドライヤーの温風(80℃~120℃にもなります)は、プラスチック筐体を変形させ、内部の基板を熱で歪ませたり、部品を留めているハンダを溶かしたりする可能性があります。バッテリーが熱暴走する引き金にもなりかねません。 - 天日干し / 電子レンジ / ストーブの前:
これらも全て「高温」が問題です。直射日光による高温(真夏は60℃以上)も、バッテリーにとっては大敵です。ストーブの前などもってのほか。
そして、電子レンジの使用は論外です。内部の金属部品が火花を散らし、電子レンジの故障や火災の原因になります。絶対にやめてください。
とにかく、焦って「電源を入れる」「充電する」「熱を加える」という3つの行動だけは、絶対に避けてください。まずは深呼吸をして、次の正しい対処法に移りましょう。
洗濯したイヤホンが危ない時の安全な復活方法

危険なNG行動をしっかりと頭に入れていただいたところで、ここからは「じゃあ、一体どうすればいいの?」という、危険を回避しつつ、イヤホンの復活の可能性を「1%でも上げる」ための安全な「5つのステップ」を解説します。
この対処法は、あくまで「最善を尽くす」ためのものです。残念ながら、洗濯時のダメージ(特に洗剤水の浸透度合いや衝撃)によっては、何をしても復活しないこともあります。ですが、NG行動さえしなければ、最悪の事態(火事や爆発)は防げます。その上で、復活を願って試す価値は十分にあります。
ステップ1:【最優先】電源を完全にOFFにする
これが復活への第一歩であり、安全を確保する上で最も重要なステップです。
洗濯機からイヤホン(と、もしあれば充電ケース)を救い出したら、何よりも先に、電源に関連するあらゆる操作から遠ざけてください。
- 電源が入っていたら、すぐにOFFにする:
(例:ワイヤレスイヤホンがケースから出ていて自動的にスマホに接続されているなど)
この場合、スマホ側からBluetooth接続を切断するか、イヤホン本体の電源OFF操作(長押しなど)を行ってください。ただし、操作によって通電するのが怖い場合は、無理に触らない方が良いかもしれません。 - 電源がOFFの状態なら、絶対にONにしない:
これが基本です。 - 有線イヤホンの場合:
当然ですが、スマートフォンやPCなど、接続されている機器からすぐに抜いてください。 - ワイヤレスイヤホンの場合:
絶対に充電ケースに戻さないでください。ケースに戻す行為は「充電開始」のスイッチを入れるのと同じです。濡れたイヤホンと濡れたケースが出会うと、両方ともショートする最悪の事態になりかねません。
とにかく、「通電させない」ことを鉄則としてください。
ステップ2:表面の水分を優しく拭き取る
電源の安全を確保したら、次は物理的に水分を取り除きます。
乾いた柔らかい布(マイクロファイバークロスがベストですが、なければメガネ拭き、タオル、ティッシュペーパー、キッチンペーパーでも構いません)で、イヤホン本体と充電ケースの表面の水分を、優しく「吸い取る」ように拭き取ります。
ゴシゴシこするのはNGです。水分を隙間に押し込んでしまう可能性があるからです。
特に、以下の部分は水分が残りやすいので、念入りに、かつ優しく拭き取ってください。
- 充電端子(金属がむき出しの部分)
- 音が出る部分のメッシュ(網)
- マイク用の小さな穴
- ケースの蓋の隙間やヒンジ(蝶番)部分
- イヤーピースをはめる溝
綿棒の先を少しほぐして、こういった細かい部分の水分を優しく吸い取るのも非常に有効な方法です。
ステップ3:イヤーピースなどをすべて分解する
表面の水分を拭き取ったら、次は隠れた水分を取り除くために「分解」します。
といっても、ドライバー(工具)を使ってこじ開けるわけではありません。ユーザーが工具なしで取り外せるようになっている部品は、すべて外してください。
- イヤーピース(耳栓部分のシリコンゴムやウレタンフォーム)
- イヤーフック、ウィングチップ(耳に固定するためのパーツ)
- サードパーティ製のカバーやケース
これらを外すことで、今まで隠れていた隙間に溜まった水分を拭き取ることができます。そして何より、内部の水分が蒸発するための「空気の通り道」が確保できます。これをやるのとやらないのとでは、乾燥効率が格段に変わってきます。
外したパーツ類も、それぞれ丁寧に水分を拭き取っておきましょう。
ステップ4:徹底的に自然乾燥させる(48時間〜)
ここからが「我慢」のステップです。イヤホンの復活は「いかに内部の基板やバッテリーの隙間に侵入した水分を、ショートや腐食が始まる前に、完全に蒸発させるか」にかかっています。
まず、風通しの良い、直射日光の当たらない日陰(室内の涼しい場所でOKです)に、先ほど分解したイヤホンとパーツ類を、乾いたタオルの上などに広げて置きます。
直射日光(天日干し)は、高温でバッテリーを危険にさらすため絶対にNGです。
この状態で、どれくらい待つか。
ここが一番の我慢のしどころですが、最低でも48時間(まる2日間)、できれば72時間(3日間)以上は、絶対に電源を入れたりせず、じっと放置してください。私のおすすめは、存在を忘れるくらい「丸5日~1週間」放置することです。
「え、そんなに待つの!?」と思うかもしれません。でも、イヤホンの内部は非常に密閉度が高く、部品が密集しているため、侵入した水分が蒸発するには想像を絶するほど時間がかかります。「1日経ったし、表面は乾いてるから大丈夫かな?」と触って思っても、基板の裏側やバッテリーの隙間、チップ部品の下などは、まだ確実に湿っています。
ここで焦って電源を入れてショートさせるのが、一番よくある失敗パターンです。復活を本気で願うなら、「もう十分すぎるかな?」と思うくらい、じっくり待つことが一番の近道なんです。
ステップ5:乾燥剤(シリカゲル)で乾燥を促進する
「ただ待つだけじゃ不安…」「もっと積極的に湿気を取りたい!」という場合、このステップ5は非常に有効です。ステップ4の「自然乾燥」と組み合わせて行うテクニックだと考えてください。
乾燥剤(シリカゲル):ベストな選択
これが、もしご自宅にあればベストな方法です。お菓子や海苔、靴などを買った時に入っている、あの透明や青い粒々の「シリカゲル」です。もちろん、100円ショップなどで売られている除湿剤(タンス用などではなく、密閉容器用のシリカゲル)でもOKです。
やり方は簡単です。
- ジップロックのような密閉できるビニール袋や、タッパーなどの密閉容器を用意します。
- そこに、ステップ3までの処置を終えたイヤホン(分解した状態)と、乾燥剤をたっぷり(イヤホンの体積以上)一緒に入れます。
- 袋の空気をできるだけ抜いて(あるいはタッパーの蓋をしっかり閉めて)密閉します。
シリカゲルが、密閉空間内の水分を強力に吸い取ってくれるため、ただ放置するよりも乾燥が早く、かつ確実になります。ただし、この方法を使った場合でも、乾燥時間はステップ4と同様、最低48時間~72時間は必ず確保してください。
生米(お米):緊急時の代用品だが非推奨
もし都合よく乾燥剤がなければ、「生米(炊く前のお米)」で代用できる、という話も昔からよく聞きます。これは、お米にも高い吸湿性があるためです。
お米を使う時の重大な注意点
お米を使う方法は手軽ですが、私はあまり積極的におすすめはしません。なぜなら、以下のようなリスクがあるからです。
- ゴミの侵入:お米の細かな粉や、割れた米粒が、イヤホンの端子(充電する金属部分)やメッシュ部分(音が出るところ)、マイク穴に入り込んで詰まってしまうリスクがあります。
- デンプンの付着:お米のデンプン質が、残った水分と反応してベタベタになり、端子の接触不良や内部汚れの原因になる可能性もゼロではありません。
もし試す場合は、ガーゼや薄いティッシュペーパーなどでイヤホンを軽く包んでから、お米の中に入れるなど、粉塵が直接入らないよう工夫した方が絶対に良いです。ですが、可能であればシリカゲル(乾燥剤)を使うことを強くおすすめします。
やってはいけない乾燥機の使用

ここで再度、NG行動の確認です。絶対にやってはいけないこととして、「ドライヤーの温風」と「電子レンジ」を挙げましたが、もう一つありましたね。
それは、衣類用の「乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機など)」に放り込むことです。
「衣類と一緒に乾かせば早いのでは?」という発想は、イヤホンにとって「死刑宣告」と同じです。理由は明確です。
- 圧倒的な高温:
ドライヤーの温風がNGな理由と同じで、乾燥機の内部は衣類を乾かすために非常に高温(機種によりますが60℃~80℃以上)になります。プラスチックの変形、基板の歪み、そして何よりリチウムイオンバッテリーの熱暴走(発火・爆発)のリスクを最大化させます。 - 繰り返される物理的衝撃:
洗濯時と同様に(あるいはそれ以上に)、高温のドラムの中で衣類と一緒に激しく叩きつけられ、回転し続けます。水濡れで弱っているところに、熱と衝撃の追い打ちをかけることになり、内部の部品が完全に破壊されてしまいます。
衣類乾燥機の使用は、イヤホンにとどめを刺す最後の引き金だと、どうか覚えておいてください。
復活しない…修理や買い替えの判断
「3日間、いや念のため1週間待った。恐る恐る電源を入れてみたけど…シーンとして動かない」
「電源は入ったけど、やっぱり片耳しか聞こえないままだった」
残念ながら、最善を尽くしても、そうなる可能性は十分にあります。洗濯時に侵入した洗剤水が、乾燥する前にすでに内部をショートさせていたり、ドライバー(振動板)や基板を腐食させていたりした場合、いくら乾燥させても直りません。
この場合、どうすればいいでしょうか。
大前提:水濡れは「メーカー保証対象外」です
まず知っておくべき最も重要なことは、イヤホンを洗濯してしまった(水没させた)場合、それは「ユーザーの過失による故障」と見なされるため、メーカーの無償保証(購入から1年間の保証など)の対象外となることが、ほぼ100%です。
イヤホン内部には「水濡れシール(液体浸入インジケータ)」という小さなシールが貼ってあり、水に濡れると色が変わるようになっています。これを見れば、メーカー側には一発で水没したことが分かってしまいます。「乾かしたからバレない」ということはありません。
その上で、現実的な選択肢は以下の3つになるかなと思います。
1. メーカーの有償修理(実質は交換)
これが最も安全で確実な方法です。メーカーのサポートセンターに連絡し、「洗濯してしまった」と正直に伝え、有償での修理を依頼します。
ただし、水没した精密機器は「修理」が難しいため(どこまで腐食が進むか予測できないため)、実際には新品または整備済みのリファービッシュ品との「本体交換」になることがほとんどです。費用はメーカーやモデルによりますが、新品価格の5~8割程度かかることもあり、結構な出費になります。
【唯一の例外:AppleCare+など】
もしあなたがAirPodsを使っていて、AppleCare+ for Headphones(有償の延長保証)に加入している場合、話は別です。このプランには「過失や事故による損傷(水濡れ含む)」に対する保証が、安価なサービス料(2025年現在、3,700円など)で含まれています。これに加入しているなら、迷わずAppleに連絡しましょう。これが最強の保険です。
2. 非正規の修理専門店に相談する
街のスマートフォン修理店(「スマホ修理〇〇」といったお店)などで、イヤホンの水没修理を受け付けている場合があります。「基板洗浄」などで復活を試みてくれるかもしれません。
非正規修理のメリット・デメリット
メリット:メーカー修理(交換)よりも安価に済む可能性があります。
デメリット:確実に直る保証はなく、一度でも非正規店で分解すると、その後はメーカーのサポート(有償修理含む)を一切受けられなくなるリスクがあります。このリスクを理解した上で依頼する必要があります。
3. 諦めて買い替える
有償修理(交換)の費用が新品を買うのとあまり変わらない場合や、安価なイヤホンだった場合、あるいは非正規修理のリスクを取りたくない場合は、残念ですが、安全のためにも新しいものに買い替えるのが最も現実的な判断になるかもしれません…。
ここで注意したいのは、水濡れした電子機器は、一度復活したように見えても、内部でゆっくりと腐食(サビ)が進行し、数週間後、あるいは数ヶ月後に突然使えなくなる…という「時限爆弾」のような状態になっている可能性があることです。そのリスクも少し頭に入れておいた方が良いかもです。
復活確認!イヤホンはいつから使える?
「3日以上(できれば1週間)じっくり待った!」という段階で、いよいよ運命の動作確認です。ここでも絶対に焦らず、一つ一つ、慎重にステップを踏んでください。
| 手順(ステップ) | 確認内容とチェックポイント |
|---|---|
| 1. 最終の見た目確認(最重要) | イヤホン本体と充電ケースを、明るい場所でよく観察します。 【チェックする箇所】
【確認すること】
※もしサビや明らかな異常があれば、この時点で電源を入れるのは大変危険です。使用は諦めた方が賢明です。 |
| 2. 【ワイヤレスの場合】 ケースのみ充電確認 | イヤホン本体はまだ入れずに、「充電ケースだけ」を純正の充電ケーブルでコンセントに繋ぎます。 【チェックポイント】(最低15分~30分ほど注意深く観察)
|
| 3. 【ワイヤレスの場合】 イヤホンをケースにセット | (ステップ2でケースの充電が問題なさそうであれば)いよいよイヤホン本体をケースにセットします。 【チェックポイント】
|
| 4. 最終動作確認 | (ステップ3までが正常にできているようであれば)イヤホンを取り出してスマートフォンなどに接続してみます。 (ここで、音質、接続の安定性、マイク、ボタン操作など、確認すべき項目は多くあります。) |
動作確認チェックリスト
- 両耳から正常に音が出るか?
- 音がこもったり、ノイズが入ったりしないか?
- 左右の音量バランスはおかしくないか?
- Bluetoothの接続は安定しているか?(すぐ途切れたりしないか)
- イヤホンのボタン操作(タップ操作など)は正常に機能するか?
- 通話用のマイクは生きているか?(誰かに電話して試す)
- バッテリーの減りが異常に早くなっていないか?
【最重要】動作確認中・使用再開後の注意
この一連の確認作業中、もし少しでも「触れないほど熱い」「プラスチックが焦げるような異臭」「パチパチ、ジジッという異常な音」がした場合は、直ちに全ての接続(充電ケーブル)を中止し、イヤホンをコンセントや燃えやすいものから遠ざけてください。
たとえ動作確認で「復活した!」と思っても、しばらくは安心できません。最低でも数日間は、充電する際は必ず目の届く範囲で行うようにし、就寝中や外出中の充電は絶対に避けてください。
この記事で紹介した情報は、あくまで一般的な対処法や注意喚起であり、イヤホンの安全を保証するものではありません。イヤホンの種類や水没の状況によってリスクは異なります。最終的な判断はご自身の責任において行い、少しでも不安が残る場合は、使用を中止し、メーカーのサポートセンターや専門家にご相談くださいね。
まとめ:「洗濯したイヤホン 危ない」時の正しい知識

最後に、今回の内容をもう一度まとめますね。
「洗濯したイヤホン 危ない」というのは、決して大げさな脅しではなく、特にリチウムイオンバッテリーを内蔵したワイヤレスイヤホンにおいて、内部ショートによる即時故障や、最悪の場合の発火・爆発の危険性を指す、本当に注意すべき警告です。
もし、うっかり洗濯してしまったら…その瞬間から「我慢」の戦いが始まります。
洗濯したイヤホンの対処法まとめ(5ステップ)
| 重要ポイント | 内容・対処法 |
|---|---|
| 【最重要NG】 (通電の禁止) | 絶対に「電源ON」や「充電」はしないでください! これが火事や爆発を防ぐ最大のポイントです。 |
| 【最重要NG】 (加熱の禁止) | ドライヤーの「温風」や「乾燥機」での加熱も絶対にダメ! バッテリーが熱で危険な状態になります。 |
| 【ステップ1~3】 (応急処置) | すぐに電源をOFFにし、表面の水分を優しく拭き取り、イヤーピースなどをすべて分解します。 |
| 【ステップ4】 (乾燥) | 風通しの良い日陰で、最低48時間~72時間以上、じっと自然乾燥させます。 |
| 【ステップ5】 (乾燥促進) | (推奨)密閉容器に乾燥剤(シリカゲル)と一緒に入れると、より確実な乾燥が期待できます。 |
| 【覚悟】 (防水の過信禁止) | 「防水イヤホン」であっても、洗剤と洗濯機の衝撃には耐えられないと考えるべきです。 |
うっかり洗濯してしまうと、本当に焦りますし、高価なイヤホンであればあるほどショックも大きいですよね…。私自身、過去に別の電子機器で似たような失敗をしたことがあるので、その絶望感はよく分かります。
ですが、その焦りから「充電」「電源ON」「加熱」というNG行動さえ取らなければ、少なくとも火事のような最悪の事態は避けられます。その上で、この記事で紹介した正しい「5ステップ」を忍耐強く実行すれば、イヤホンが奇跡的に復活する可能性もゼロではありません。
この記事が、万が一のパニックの中で、少しでも冷静な対処をするためのお役に立てば幸いです。そして、今後は洗濯機を回す前のポケット確認、お互いに(私も!)徹底していきましょうね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!






