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こんにちは。洗濯noteの運営者の「ゆぅみ」です。
急な法事やお通夜が入ったとき、クローゼットから出した礼服を見て「あ、少し汚れてるかも…」と焦った経験はありませんか?クリーニングに出そうにも、翌日には着なくてはいけないし、何より礼服のクリーニング代って数千円単位でかかってしまうので、家計にとっても痛手ですよね。そんなとき、タグを見て「ポリエステル100%」と書いてあると、「これなら家の洗濯機で洗えるんじゃない?」という淡い期待が湧いてくるものです。
ゆぅみの本音トーク
何を隠そう、私も以前は「礼服=クリーニング」と信じ切っていました。でもある日、ポリエステル100%の礼服を勇気を出して自分で洗ってみたら、驚くほどスッキリ綺麗になったんです!それ以来、クリーニング代を浮かせつつ、いつでも清潔な状態で保管できるようになりました。
でも、それと同時に押し寄せるのが「もしシワシワになったらどうしよう」「型崩れして安っぽく見えたら、親族の集まりで恥をかくかも…」という猛烈な不安ではないでしょうか。実は、ポリエステル100%の礼服は、正しい手順さえ踏めば、自宅の洗濯機でも驚くほど綺麗に、しかもクリーニングに出したかのようなパリッとした仕上がりにすることができるんです。
私自身、最初は失敗してテカテカにしてしまったこともありますが、試行錯誤を重ねて「絶対に失敗しない洗濯ルーティン」を確立しました。この記事では、洗剤の選び方から、プロ顔負けの脱水テクニック、そしてアイロンがけのコツまで、私の経験のすべてを詰め込みました。これを読めば、もうクリーニング屋さんの営業時間を気にする必要はありません。大切なお洋服を、自分の手で守るスキルを一緒に身につけましょう。
- ポリエステル100の礼服が自宅で洗えるかを見極めるチェックポイント
- 型崩れやシワを防ぐために必須となる洗濯ネットと中性洗剤の正しい使い方
- 生地を傷めずテカリも出さないための脱水時間とアイロンがけの極意
- クリーニング代を節約しながら礼服を10年先まで美しく保つ保管・手入れ術
ポリエステル100の礼服を洗濯して失敗しないための基本準備

「洗濯は準備が8割」と言っても過言ではありません。特に礼服のようなフォーマルウェアの場合、洗濯機のスタートボタンを押す前に、どれだけ丁寧に下準備ができたかで勝負が決まります。ポリエステルは水に強く丈夫な素材ですが、それはあくまで「繊維そのもの」の話。礼服としての「仕立て」や「風合い」を守るためには、通常の洗濯とは異なるアプローチが必要です。ここでは、失敗のリスクを極限までゼロに近づけるための、プロレベルの準備工程を一つひとつ丁寧に解説していきます。
- ポリエステル100の礼服を洗濯する前に確認すべき表示
- 礼服の洗濯に適したおしゃれ着用中性洗剤の選び方
- 型崩れを防ぐポリエステル100の礼服の畳み方
- 礼服のサイズに合う適切な洗濯ネットの重要性
- 逆汚染を防ぐために他の衣類と分けるべき理由
- 洗濯機の手洗いコースやドライコースの正しい活用法
- 礼服のテカリを防止するために知っておきたい注意点
ポリエステル100の礼服を洗濯する前に確認すべき表示
まず最初に行うべき儀式、それが「洗濯表示タグの確認」です。「ポリエステル100%なんだから洗えるでしょ?」という思い込みは、一度捨ててください。なぜなら、表地がポリエステル100%であっても、ジャケットの襟や肩に入っている「芯地(しんじ)」や、裏地に使われている素材が水洗いに対応していないケースがあるからです。もし、水洗い不可の芯地が使われている礼服を水に浸してしまうと、内部で接着剤が溶け出し、表面が波打つようにボコボコになったり、襟がくたっと折れ曲がったりして、二度と元の形には戻らなくなってしまいます。
この部分は横にスクロールできます。
| マークの種類 | 意味 | 自宅洗濯の可否 |
|---|---|---|
![]() | 洗濯機で洗える | OK |
桶に手のマーク | 手洗いで洗える | OK |
桶に×印のマーク | 家庭での洗濯禁止 | NG(プロへ依頼) |
必ず衣類の内側にあるタグを見て、「洗濯桶(おけ)」のマークを探してください。ここに数字(30や40など)が書かれていたり、手のマークが描かれていたりすれば、家庭での洗濯が可能です。逆に、洗濯桶に大きな「×(バツ)」印がついている場合は、残念ながら家庭での洗濯はできません。この場合は迷わずクリーニング店に依頼しましょう。
また、洗濯表示の記号は、より細かい指定がなされるようになりました。例えば、桶の下に引かれている横線(アンダーバー)の数は、水流の強さを表しており、線が多ければ多いほど「弱く洗う」必要があります。礼服の場合は、通常「一本線(弱い)」か「二本線(非常に弱い)」、あるいは「手洗い」の記号がついているはずです。これらの記号は、あなたの礼服を守るための「服からのSOS」だと思って、必ず従ってくださいね。もしタグが薄れて読めない場合や、海外製で記号の意味がわからない場合は、消費者庁が公開している公式ガイドなどを参照して、正確な情報を得ることを強くおすすめします。
洗濯表示の正確な意味や詳細は、消費者庁のガイドラインで確認できます。
(出典:消費者庁「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」)
礼服の洗濯に適したおしゃれ着用中性洗剤の選び方
次に重要なのが洗剤選びです。「汚れを落とすんだから、洗浄力の強い洗剤がいいのでは?」と思われがちですが、礼服に関してはそれが命取りになります。普段私たちがタオルやTシャツを洗うに使う一般的な洗剤は「弱アルカリ性」のものが多く、これは皮脂汚れや泥汚れを強力に分解する力を持っています。しかし、その強力な洗浄力は、デリケートな礼服の繊維にダメージを与え、色落ちや風合いの劣化(ゴワつき)を招く原因となるのです。
ゆぅみのワンポイント!
「中性洗剤」と「おしゃれ着用洗剤」はほぼ同じ意味で使われますが、礼服を洗うなら、シリコン成分などの「繊維保護剤」が入っているタイプを選んでください。摩擦によるテカリを防ぐ力が全然違います!
礼服、特に「漆黒」と呼ばれる深い黒色を維持するためには、必ず「中性」の「おしゃれ着用洗剤」を使用してください。代表的な商品で言えば、花王の「エマール」やライオンの「アクロン」などがこれに該当します。これらの中性洗剤には、汚れを落とす成分だけでなく、繊維一本一本を薄くコーティングする成分が含まれています。このコーティング作用のおかげで、洗濯中の繊維同士の摩擦が軽減され、毛玉やシワができにくくなるのです。
また、中性洗剤には「色あせ防止効果」が含まれているものも多く、ポリエステル特有の白っぽくなる現象を防いでくれます。柔軟剤に関しては、必須ではありませんが、使用することで静電気を防止し、埃の付着を防ぐ効果が期待できます。ただし、入れすぎると黒色がなんとなくベタッとした質感になったりすることもあるので、規定量よりも少し少なめに入れるのが私流のコツです。「洗う」というよりも「トリートメント液に浸す」くらいの感覚で、優しい洗剤を選んであげてくださいね。
型崩れを防ぐポリエステル100の礼服の畳み方

「洗濯機に入れる前に畳む」。これは面倒に感じるかもしれませんが、礼服の仕上がりを左右する決定的なプロセスです。くしゃくしゃの状態で洗濯機に放り込めば、当然ながらくしゃくしゃの状態で洗い上がり、そのシワは脱水によって強固に定着してしまいます。ポリエステルの特性として、水に濡れた状態でついたシワは、乾いた後も残りやすいという点があります。これを防ぐためには、水流の中でも形が崩れないように、あらかじめ綺麗に畳んでおく必要があるのです。
【失敗しない畳み方フロー】
- ジャケット:前ボタンをすべて外し、袖を前身頃に交差させる。
- ジャケット:裾を持ち上げて、肩パッドを折らないように二つ折りにする。
- パンツ:必ずセンタープレス(中央の折り目)に合わせて脚を重ねる。
- パンツ:ネットのサイズに合わせて二つ折り、または三つ折りにする。
具体的な畳み方を解説しましょう。 まずジャケットですが、前ボタンはすべて外しておきます(ボタンを留めたままだと、ボタンホールに負荷がかかり生地が伸びる原因になります)。次に、袖を前身頃(胸の方)に交差させるように折りたたみます。そして、裾(すそ)を持ち上げて、身頃を二つ折りにします。この時、最も重要なのが「肩パッド」や「襟(ラペル)」を折らないことです。これらは礼服の顔とも言える部分ですので、ふんわりと包み込むように畳んでください。
パンツ(スラックス)の場合はもっとシンプルですが、注意点があります。必ず「センタープレス(中央の折り目)」に合わせて畳むことです。ジーンズのように左右の脚をペタッと合わせるのではなく、折り目に沿って畳み、さらに二つ折りか三つ折りにします。こうすることで、洗濯中もセンタープレスのラインが維持され、アイロンがけの手間が劇的に減ります。「洗濯機の中でどう動くか」をイメージしながら、まるでギフトを包装するように丁寧に畳んであげてください。
礼服のサイズに合う適切な洗濯ネットの重要性
丁寧に畳んだ礼服を、そのまま洗濯機に入れてはいけません。必ず「洗濯ネット」を使用しますが、ここで多くの人が見落としがちなのが「ネットのサイズ」と「網目の細かさ」です。「大は小を兼ねる」と言いますが、洗濯ネットに関してはこれは間違いです。畳んだ礼服に対してネットが大きすぎると、洗濯機が回っている間にネットの中で服が動き回り、結局ぐちゃぐちゃになってしまいます。
ゆぅみの体験談
昔、大きなネットにジャケットを入れて洗ったら、脱水後にネットの中でジャケットが丸まっていて、ものすごいシワがついちゃったんです…。それ以来、「ネットはジャストサイズ!」が私の鉄則になりました。
理想的なのは、畳んだ礼服が「すっぽりと、かつ動かない程度に」収まるジャストサイズのネットです。ネットの中で衣類が固定されることで、水流による揉み作用や摩擦から物理的に守ることができます。私はいつも、ジャケット用とパンツ用でそれぞれ別のネットを用意し、一枚ずつ入れています。こうすることで、お互いが擦れ合って生地を傷めるリスクも回避できます。
さらにこだわりたいのが「網目の細かさ」です。網目が粗いネットは水の通りが良い反面、他の洗濯物の糸くず(リント)が入り込みやすくなります。黒い礼服に白い糸くずが無数に付着した姿を想像してみてください…取るのが本当に大変です。網目が細かい、あるいは「フリース・ニット用」として売られているような厚手のネットを使えば、糸くずの侵入を防ぎつつ、クッション性もあるので生地へのダメージをさらに軽減できます。サイズ選びだけは妥協しないでくださいね。
逆汚染を防ぐために他の衣類と分けるべき理由

「水や電気代がもったいないから、他の洗濯物と一緒に洗っちゃおう」という気持ち、すごく分かります。でも、礼服を洗うときだけは、その節約精神を封印してください。ここには「逆汚染(ぎゃくおせん)」という深刻なリスクが潜んでいるからです。逆汚染とは、洗濯液の中に溶け出した他の衣類の汚れや染料が、再び衣類に戻って付着してしまう現象のことです。
ここが怖い!逆汚染のリスク
ポリエステル繊維は油汚れを吸着しやすい性質(親油性)があります。他の服の汚れが溶け出した水を「スポンジ」のように吸ってしまうため、礼服がくすんでしまうんです。
ポリエステル繊維は親油性が高く、特に皮脂汚れや、水に溶け出した微細な汚れを再吸着しやすいという特徴を持っています。もし、泥汚れのついた子供服や、毛羽落ちの激しい白いタオルと一緒に漆黒の礼服を洗ってしまったらどうなるでしょうか?目に見えないレベルの汚れや繊維が礼服の表面に吸着し、洗い上がり全体がなんとなく白っぽく、くすんだような色になってしまいます。
礼服の「黒」は、深ければ深いほど格式高く、美しく見えるものです。その黒を守るためには、可能な限り「単独洗い」を推奨します。どうしても他のものと洗う場合は、同じような黒っぽい色の衣類で、かつ汚れの少ないもの(例えば黒い靴下やインナーなど)に限定してください。水量はケチらずたっぷりと使い、汚れた水の中で礼服を泳がせないことが、クリアで美しい黒を保つ秘訣です。
洗濯機の手洗いコースやドライコースの正しい活用法
準備が整ったら、いよいよ洗濯機の設定です。ここで「標準コース」を選んでしまうと、これまでの努力が水の泡になります。標準コースは、汚れを叩き落とすために洗濯槽が激しく回転し、水流も強く設定されています。これはデリケートな礼服にとっては、まさに「嵐の中」に放り込まれるようなものです。
| コース名 | 特徴 | 礼服への適性 |
|---|---|---|
| 標準コース | 激しい水流・長い脱水 | 絶対NG(ボロボロになります) |
| 手洗い/ドライコース | 揺らすような水流・静かな動き | 最適(優しく洗えます) |
| おしゃれ着コース | 摩擦を抑えた設定 | おすすめ(安心です) |
必ず「手洗いコース」「ドライコース」「おしゃれ着コース」「ソフトコース」など、最も優しい水流で洗うコースを選択してください。これらのコースは、洗濯槽をほとんど回転させず、ゆりかごのように優しく揺らすことで汚れを落とす仕組みになっています。水流が弱い分、洗浄力はマイルドになりますが、汗や埃といった礼服につきやすい汚れは、この優しい水流と中性洗剤の力で十分に落ちます。
また、設定が可能であれば「水温」にも気を配りましょう。お風呂の残り湯を使う場合でも、30度以下のぬるま湯が理想です。40度を超えるような温水は、ポリエステル繊維が熱によって変形しやすくなったり、予期せぬ色落ちを招いたりする可能性があります。「たっぷりの常温の水で、優しく揺らす」。これが鉄則です。洗濯機が回り始めたら、一度覗き込んでみてください。衣類が水の中でゆったりと動いている様子が確認できれば、成功です。
礼服のテカリを防止するために知っておきたい注意点
ポリエステルの最大の敵、それが「テカリ」です。これは、過度な摩擦や熱によって繊維の表面が平らにつぶれ、鏡のように光を正反射してしまうことで起こります。実はこのテカリ、着用時だけでなく、洗濯中にも発生するリスクがあるのです。
ゆぅみの知恵袋
テカリは一度出てしまうと、プロでも直すのが本当に難しいんです。だからこそ、「洗う時に摩擦をさせない」「アイロン時に熱を加えすぎない」という予防がすべてになります!
洗濯中にテカリが発生する主な原因は、脱水時の強い遠心力による洗濯槽への押し付けや、ネットに入れていないことによる衣類同士の激しい擦れ合いです。一度つぶれてしまった繊維を元に戻すのは、プロのクリーニング店でも非常に困難な作業です。だからこそ、洗う段階で「いかに繊維を潰さないか」を意識する必要があります。
対策としては、前述した「厚手のネットを使用すること」に加え、次章で詳しく解説する「脱水時間を極限まで短くすること」が有効です。また、洗濯槽の中に詰め込みすぎないことも重要です。容量の5割程度に抑えて、衣類が自由に動けるスペースを確保してあげることで、不必要な圧力がかかるのを防げます。「礼服はお姫様のように扱う」。これくらいの心構えで丁度いいと、私はいつも思っています。
ポリエステル100の礼服を洗濯した後の正しい干し方と仕上げ

洗濯機のブザーが鳴っても、まだ安心しないでください。むしろ、ここからが「仕上がりの美しさ」を決める本番です。洗い上がった濡れた状態の礼服をどう扱うか、どう乾かすかによって、シワの有無や型崩れが決まります。ここでは、私が実践している「アイロンがけがほとんど不要になる」魔法のような干し方と仕上げのテクニックをご紹介します。
- ポリエステル100の礼服を脱水する際の制限時間
- 礼服のシワを最小限に抑えるための陰干しのコツ
- 厚手のハンガーを使用して礼服の型崩れを防ぐ方法
- 当て布を使ってポリエステル100の礼服にアイロンをかける
- 自宅ケアで落ちない汚れをクリーニングに任せる基準
- ポリエステル100の礼服を洗濯して清潔に保つ秘訣
- ポリエステル100 礼服 洗濯に関するまとめ
ポリエステル100の礼服を脱水する際の制限時間
私がこの記事で最も声を大にしてお伝えしたいのが、この「脱水時間」についてです。通常の全自動洗濯機のコースにお任せすると、脱水は平均して5分〜9分ほど行われます。しかし、ポリエステルの礼服に対してこれをやってしまうと、遠心力で恐ろしいほどのシワが刻まれ、脱水が終わった頃には「くしゃくしゃの塊」が出てくることになります。
ここが成功の分かれ道!
脱水は「1分」と言わず、「30秒」でも十分です! まだ水が少し垂れそうなくらいで止めるのが、シワを残さない最大の秘策なんです。
正解は、「1分以内」。もっと言えば「30秒〜40秒」で強制終了させるのがベストです。ポリエステルはもともと吸水性が低く、水切れが非常に良い素材です。洗濯機が高速回転を始めて、遠心力が安定したなと思った瞬間にストップボタンを押すくらいで丁度いいのです。取り出した時は、まだ水が滴り落ちそうなくらい重みがあるはずです。実は、この「水の重み」こそが重要なのです。水分を含んだ重い生地をハンガーに干すことで、重力が下方向に働き、シワを自然に引っ張って伸ばしてくれる「自重によるアイロン効果」を生んでくれるのです。ぜひ、勇気を持って「脱水は一瞬」を試してみてください。
礼服のシワを最小限に抑えるための陰干しのコツ
脱水が終わったら、1秒でも早く洗濯機から救出しましょう。濡れたまま放置された時間は、そのままシワの深さに比例します。取り出したら、まずは「振りさばき」です。ハンガーにかける前に、ジャケットの肩口を持って、バサッバサッと大きく空気をはらませるように振ります。これにより、繊維の絡まりが解け、大きなシワが伸びます。次に、畳まれていた折り目を手でパンパンと挟むように叩いて伸ばします(ハンドアイロン)。
注意:直射日光は厳禁です!
黒い礼服が紫外線に当たると、染料が分解されて「赤っぽく」色あせてしまいます。これは修復不可能なので、必ず風通しの良い「日陰」で干しましょう。
干す場所は、必ず「風通しの良い日陰」を選んでください。室内干しでも全く問題ありませんが、その場合は扇風機やサーキュレーターの風を当てて、空気の循環を作ってあげましょう。早く乾けば乾くほど、生乾きのニオイ菌の繁殖を抑えることができます。浴室乾燥機を使うのも有効ですが、その際は温風が直接当たりすぎないように注意してください。高温になりすぎると、繊維の変形につながります。「涼しい風で、優しく乾かす」。これが礼服を長持ちさせる秘訣です。
厚手のハンガーを使用して礼服の型崩れを防ぐ方法

「たかがハンガー、されどハンガー」。濡れて重くなった礼服を支えるハンガー選びは、型崩れ防止の要です。針金ハンガーのような細いものを使うと、ジャケットの肩の部分に不自然な跡がついてしまい、「ハンガー猫背」のような残念なシルエットになってしまいます。
ゆぅみの裏技!
厚手のハンガーがない時は、針金ハンガーを2本重ねて、その上からタオルを巻き付けてみてください。それだけで、肩のラインを守る「即席プロ仕様ハンガー」に早変わりしますよ。
必ず、肩先に厚み(5cm以上が理想)のある、しっかりとした「スーツ用ハンガー」を使用してください。人間の肩のラインに近いカーブを描いた厚手のハンガーを使うことで、ジャケットの命である肩の立体的なフォルムを維持したまま乾かすことができます。パンツに関しては、ウエスト部分をピンチで挟んで吊るすのが一般的ですが、このとき「筒干し」にするとより効果的です。ウエストを広げて立体的に干すことで、中まで空気が通りやすくなり、乾燥スピードが格段に上がります。
当て布を使ってポリエステル100の礼服にアイロンをかける
しっかりと脱水時間を短くし、パンパンとシワを伸ばしてから干せば、ポリエステル100の礼服はほとんどアイロンがいらないほど綺麗に乾きます。しかし、「もっとピシッとさせたい」という時もありますよね。そんな時に絶対に守っていただきたい鉄の掟があります。それは「必ず当て布(あてぬの)をする」こと。そして「温度設定は低温〜中温(110℃〜130℃)」を守ることです。
【安全なアイロンがけのポイント】
- 当て布:綿100%の白いハンカチや手ぬぐいを用意。
- 温度:絶対に「高」にはしない。低温からじっくり試す。
- 方法:ギュウギュウ押し付けず、スチームを使いながら浮かせ気味に。
ポリエステルは熱に弱いため、アイロンを直接当ててしまうと、表面が溶けて不自然に反射する「テカリ」が即座に発生します。当て布は、自宅にある白いハンカチで十分代用できます。色付きだと色が礼服に移る可能性があるので、必ず無地の白いものを選んでくださいね。手順としては、シワが気になる部分に当て布を被せ、その上からアイロンを優しく滑らせます。この時、体重をかけて押し付けるのではなく、布の上を「撫でる」ような感覚で動かすのがポイントです。
スチーム機能を使った「浮かし掛け」のテクニック

もし、シワがそこまで深くなく、全体的にふんわりと仕上げたい場合は、アイロンを生地から1cmほど浮かせた状態で大量のスチームを当てる「スチームアイロン(浮かし掛け)」がおすすめです。蒸気の熱と水分が繊維の奥まで浸透し、絡まった繊維をほぐしてくれるため、ふっくらとした質感が蘇ります。スチームを当てた後は、湿気が飛ぶまでハンガーに掛けて冷ますことを忘れずに。この「冷ます時間」に形が定着するんですよ。
礼服のメンテナンスは、単に汚れを落とすだけでなく、持ち主の「敬意」を形にする作業でもあります。次にその服を手に取る自分が、自信を持って参列できるように、最後の一仕上げまで心を込めて行いましょう。
自宅ケアで落ちない汚れをクリーニングに任せる基準
ここまで「自宅洗いのノウハウ」を解説してきましたが、無理をしないことも大切です。自宅での洗濯には、どうしても限界があります。無理をして大切な礼服をダメにしてしまう前に、「これはプロに任せるべき」という基準を知っておきましょう。
| 汚れ・状態 | 自宅洗濯 | クリーニング |
|---|---|---|
| 汗・ホコリ | OK(得意分野) | 定期メンテナンスに |
| スープ・油のシミ | △(落ちにくい) | おすすめ(染み抜き) |
| 激しい型崩れ | NG(直せません) | 必須(プロのプレス) |
| カビ・異臭 | NG(菌が残ります) | 必須(殺菌・消臭) |
まず、食べこぼしによる大きな油ジミや、時間が経って酸化してしまった黄ばみなどは、家庭の洗濯では限界があります。また、長年着用して全体のシルエットが大きく崩れてしまった場合も、プロの技術による「プレス(成形)」が必要になります。正確な情報は各クリーニング店の公式サイトなどで確認し、最終的な判断は信頼できる専門家にご相談ください。自宅での日常ケアと、プロによる定期的なメンテナンス。この二つを使い分けることが、礼服を長持ちさせる秘訣です。
ポリエステル100の礼服を洗濯して清潔に保つ秘訣
礼服を長持ちさせる究極の秘訣は、実は「洗う回数を減らすこと」にあります。勘違いしないでいただきたいのは、「汚れたまま着続ける」ということではありません。「着た後のケアを徹底して、洗わなくても清潔な状態をキープする」ということです。
ゆぅみのモーニングルーティン(法事の翌日)
一晩陰干しした礼服に、優しくブラシをかけるだけ。これだけで繊維の奥の汚れが取れて、次に着る時も新品のような気分で袖を通せるんです。
法事やお通夜から帰ってきたら、すぐにクローゼットにしまっていませんか?着用後の礼服は、空気中の湿気や汗を吸い込んでいます。まずは、厚手のハンガーに掛け、一晩陰干しして湿気を飛ばしましょう。次に、洋服用のブラシを使って上から下へと優しくブラッシングします。これだけで、カビの原因となる埃や皮脂汚れを大幅に落とすことができます。「着たら、陰干しとブラッシング」。この習慣があれば、洗濯の頻度を抑えつつ、10年先も美しい礼服を保ち続けることができますよ。
礼服を長持ちさせるルーティン
- 帰宅後すぐに太めのハンガーに掛ける
- 洋服ブラシで上から下へ優しくブラッシングする
- 1日程度、風通しの良い日陰で湿気を逃がす
- 汚れが気になる場合は、今回紹介した手順で洗濯する
Q. ポリエステル100%ならどんな礼服でも洗えますか?
A. 必ずタグの「洗濯表示」を確認してください。桶のマークに×印があるものは、中の芯地が剥がれたりするリスクがあるためクリーニング店へ。OKマークがあれば、今回ご紹介した手順で洗えます。
Q. 脱水時間はどれくらいがベストですか?
A. 「30秒から1分以内」がベストです。ポリエステルは水切れが良いので、それ以上回すとシワが強固についてしまいます。水が滴る重みでシワを伸ばすのがコツです。
Q. 洗剤は何を使えばいいですか?
A. 必ず「中性」のおしゃれ着用洗剤(エマールやアクロン等)を使ってください。通常の弱アルカリ性洗剤は、礼服の繊細な黒色や風合いを損ねる恐れがあります。
Q. アイロンをかける時の注意点は?
A. 必ず「当て布」をし、低温から中温で掛けてください。直接当てると熱で繊維が溶け、修復不可能な「テカリ」が発生してしまいます。
ポリエステル100 礼服 洗濯に関するまとめ
いかがでしたでしょうか。ポリエステル100の礼服を自宅で洗濯するのは、決して難しいことではありません。適切な準備を行い、洗濯表示を守り、脱水時間を極短時間に設定する。そして、日陰での乾燥と当て布を用いたアイロン仕上げ。これらのステップを一つずつ丁寧に行うだけで、クリーニング店に出したような清潔感を手に入れることができます。
手間は少しかかりますが、その分だけクリーニング代も節約でき、何より自分の手で大切に手入れをしたという満足感は格別です。この記事が、あなたの礼服ケアの助けとなり、大切な一日を心地よく過ごすための一助となれば幸いです。もし不安な点があれば、いつでもこの記事を読み返して確認してくださいね。それでは、素敵な洗濯ライフを!


桶に手のマーク
桶に×印のマーク




